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ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明けのnoritakamのレビュー・感想・評価

4.0
最好映画。006 「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」1986年 。
高橋源一郎の「さようならギャングたち」を映像化したという、今考えたって無茶な映画。PARCOムービー第一弾。モニュメントバレーにポツンと建ったライブハウス、「スローターハウス」に用心棒として雇われたビリィ・ザ・キッド、宮本武蔵に中島みゆきに104(?)、マルクス・エンゲルス、サンダース軍曹。7日後にやってくるギャングたちの襲撃を防ぐのか。ワンセットを縦横無尽に使い、ライトは降りてくるわ、雨は降るわ、ZELDAのライブはあるわ、銃撃戦はあるわ、どう書いても解説できない摩訶不思議な映画です。高校の頃、PARCO PARTIIIに観に行って、イメージフォーラムのメイキング読んで、また観に行っての繰り返し笑。3回くらい通ったかな。形容しようのない映画だから惹かれたんだと思います。なんとも言えない緩やかな時間の流れと、笑い、次々散っていく用心棒達と雨、そして差し込まれる詩のようなセリフ。出演陣も豪華そのもの。三上博史さん、室井滋さん、石橋蓮司さん、戸浦六宏さん、原田芳雄さん、塩野谷正幸さん、細川俊之さん!舞台と映画と早大シネマ研(!)の合体。監督の山川直人さんは学生時代に村上春樹「パン屋襲撃」「100%の女の子」を撮り上げた憧れの人だったんです。PARCO配給作品は80年代キレキレでした。「ウンタマギルー」と「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」はBlu-ray出してくれないかなー!

https://www.imdb.com/title/tt0484283/
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