菩薩

パパとマチルダの菩薩のレビュー・感想・評価

パパとマチルダ(1994年製作の映画)
3.9
なんせ子供とイッヌとウッマだもの、これがYouTubeだったら一瞬で20万再生でコメント欄の下の方にアンチが湧く。ストーリー展開自体は早々に予想が付くが、娘ちゃんが成長する度にどんどん実父に顔面が接近していくのなんてハラハラするし、名前がマチルダで鍋つかみでハローみたいなシーンがあるから最終的に殺し屋にでもなっちゃったらどうしようと慌てた。「金貨は裏切らない」なんてキーワードから全部の伏線回収が綺麗に行われていくし、マチルダの健やかな成長がなんとも微笑ましくてもう気分的には完全に親族のそれ。個人用の気球でフワフワするとこはこのまま風船おじさん化したらどうしようかと焦ったが、その後が気になりすぎるめちゃくちゃファンタジーな着地(水)に爆笑した。MVPはやはりメンソレータムか、マチルダが芦田愛菜を超越した瞬間。最後は行方不明の弟がババン!と現れてうちの兄ちゃんマジカスなんすよと政治生命もろとも吹き飛ばして欲しかったところではあるが、一番平和な結末で落ち着いたなと思うし良かったのでは。孤独なおっさんの元に突如天使が現れるって、もうその時点で羨まし過ぎるから若干の補正は致し方ない。
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