菩薩

菩薩

「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。」

思った事、感じた事を、包み隠さず自由に素直に。

アート・オブ・トイピアノ/マーガレット・レン・タンの世界(2004年製作の映画)

4.1

シンガポールが生んだ偉大なるピアニスト、現代音楽家、そしてジョン・ケージの最大の理解者の1人であり、世界で唯一なるプロトイピアニストであるマーガレット・レン・タンの足跡を辿るドキュメンタリー、とそれ以>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.2

うまい棒の方が美味しいし、松居棒の方が埃は取れるかもしれないし、用心棒の方が味があるし、漢としての埃がある。飄々と顎を揉みしだきながら頭の回転早く上手く転がり担がせていく三船がハゲそうなくらいかっこい>>続きを読む

ハローグッバイ(2016年製作の映画)

4.3

ハローもグッバイも、そしてサンキューもソーリーも、素直に言える人間は強いし、素直に受け入れられる人間はもっと強い。俺は残念ながら女子高生をやったことが無いから、彼女達が集団の中でどの様に悩み、苦しみ、>>続きを読む

彼女と彼(1963年製作の映画)

3.6

新興住宅街(団地)とその下に広がるバタ屋部落と呼ばれるスラム、富める側の「彼女」はそんな境界を行き来し、「彼」だけでなく目の前の人間にできる限りの善意を施そうとするわけだが、そこには完全たる「柵」が設>>続きを読む

恋の大冒険(1970年製作の映画)

4.1

珍作、怪作、飛び越えもはやカルトの域ながら、これはおそらく傑作。終始異常なまでのテンションでひたすら破茶滅茶な事が頻発するドタバタすぎる和製コメディミュージカル。集団就職でラーメン工場で働きだしたかと>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.9

手に入らないないものと、取り戻せないものと、手に入れたと思っても違っていたものと、手に入ったと思ったのにすり抜けて行くものと、1周回っても2周回っても、同じ円の中ならば結果は同じであり、ならば「あばよ>>続きを読む

パリはわれらのもの(1961年製作の映画)

-

結局パリは誰のものかまったくはっきりしないまま、そもそもその「誰」すらも分からず、我らは彼女の視線の先にあるのかも分からぬ謎の陰謀と、予め破綻が決定付けられた公演とその劇団の破滅的な終局に巻き込まれて>>続きを読む

サイコウノバカヤロウ(2017年製作の映画)

4.6

社会の就職→結婚→子供との大衆的には正統とされるレールを踏み外し、一般的には「ダメ人間」とのレッテル貼りをされ、それでもこんな自分でも誰かの役に立てるのでは無いだろうか、いや立ちたい、むしろ立たせてく>>続きを読む

初恋とナポリタン(2016年製作の映画)

4.0

R-18版とは随分と趣旨が違うらしいけど、R-15版ははっきり言って全くピンク映画では無いし、もう少しおっぱいと濡れ場削れば余裕で単館上映くらい行けるし、むしろそれも除いてドラマ部分だけ抽出すれば地上>>続きを読む

プリンセス 甘く危険な休日(2016年製作の映画)

1.2

架空の小国「ナバリア国」の王女が、王位継承の為には許嫁との愛の無い結婚生活を送らねばならぬ宿命に絶望して、海で自殺しようとしてたら波打ち際にレディコミが流れて来て、拾って読んでみたら中身に衝撃受けすぎ>>続きを読む

出会ってないけど、さようなら(2017年製作の映画)

3.7

35歳、無職、引きこもり歴17年、処女、趣味:ネット動画鑑賞、特技:似顔絵、生きがい:妄想オナニー、そんな彼女がふと見つけた見知らぬJKが自分の誕生日にパンチラしながら二重跳び100回に挑戦する動画、>>続きを読む

競泳選手ジャン・タリス(1931年製作の映画)

3.5

最後にプールで泳いだのは中三の夏だから、あれから早や17年、俺はもはや肝心な時に泳げる気はしないからとても役に立った(?)。飛び込みの逆再生、水中撮影、謎のドリル泳法、あれやると鼻の奥に水入るよね、真>>続きを読む

ニースについて(1930年製作の映画)

3.6

寄せては返す、俺のアテュチュード、街はカーニバル、何が始まる?神掛りな体当たりは…。リア充爆発しろ感が凄い、つか何が楽しくて道端に椅子並べて昼寝したり新聞読んだりしてんだ金づるどもめ、印税もらって勝ち>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

4.4

いいぞ、もっとやれ指数120兆%、日頃鬱憤が溜まってる人間からするとこんなに観ていてスカッとするもんはない。校長のインパクトが全部持っていくと思いきや、羽毛舞い散る中バク転で椅子に飛び乗る少年のチン長>>続きを読む

私みたいな女(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます。

開始早々キメセク、次のシーンは飛び降り自殺と、序盤からアクセル全開で、これははっきり言って超問題作だと思う。映画としてのセオリーを完全に飛び越えているし、ポップ、ステップまでは三段跳びなのに最後のジャ>>続きを読む

夫がツチノコに殺されました。(2017年製作の映画)

4.5

開始早々野ションに出かけた旦那がタイトル通りツチノコ(正式名称つ・ちんこ)に頚動脈を噛まれ死亡、そしてごっつええの松本人志の「産ませてよ」的なボスつちんこに巣穴に引きずり込まれる、もうこの時点で傑作だ>>続きを読む

方舟の女たち(2016年製作の映画)

3.9

社会に流され、社会で流れ、人に流され、揉みしだかれ、それでも生きてく女性賛歌、そして人生賛歌の様な気がしてなかなか胸が熱くなったし、もちろん股間も熱くなった。NOが言えない図書館司書、1流の男しか目が>>続きを読む

不良少年(1961年製作の映画)

4.1

社会を構成する巨大な三角形のど底辺、彼らが送り込まれる塀の中でも再構築される三角形、縦社会の厳しさ、アウトサイダーの生きづらさ、そして彼らがふと振り返る安らぎの日々。予科から本科へ、むしろそこからが実>>続きを読む

アンデスの花嫁(1966年製作の映画)

3.0

羽仁進の世界ふしぎ発見!未亡人の左幸子が一人息子連れてペルーの山奥に嫁いで行って、最初はまぁ色々あったけど、旦那との間に子供も出来たし、現地で小さい雑貨店開業出来たし、最終的にはちゃんとアンデスの人だ>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.3

一時期どこの劇場に行ってもジャージージャージーしててたぶん8兆回くらい予告は観ててもはや鬱陶しすぎてこんだけ予告観たら俺本編ももう4回くらい観てんだろうとか思ってたけどやっぱりまったく観てなかったし、>>続きを読む

ドナルド・リチー作品集(2004年製作の映画)

5.0

①、戦争ごっこ

ノーマン・マクラーレン『隣人』の子供@砂浜with山羊みたいな作品。山羊を囲み対峙する14人の少年、生き絶える山羊、波打ち際に砂の山、波で崩され露出する死骸、見つめる1人の少年。振り
>>続きを読む

カドリーユ(1937年製作の映画)

4.7

おっそろしくよく出来た恋の鞘当て合戦。皆が多少の罪悪感とその残りの余地を全て開き直りに当てながら、何事にも一理あるの一理の方を後ろでは音を立てて崩れゆく石橋を爪先立ちで叩きながら進み、結局はもう始点に>>続きを読む

(2014年製作の映画)

1.1

不条理劇なのだから意味不明であっても良いとは思うが中身が無いのは如何なものか、◯←が象徴するようにこの作品は全くもって空虚である。世の中は意味不明なもので溢れており、意味不明が更なる意味不明を生み出し>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.5

東京、特に渋谷という街には多種多様な人間がいるのであろうが、自分の様な人間には彼らは単一の種から繁殖した様にすら見える。年に一度のハロウィンでここに集合する事だけを目的とし、毎年毎年口癖のように「人生>>続きを読む

ワンダーウッド(2010年製作の映画)

-

松濤美術館、クエイ兄弟展にて。

2010年制作のコム・デ・ギャンソンのイメージ映像との事、知らんけど。松ぼっくりとか、ハスの花って、よくよく見ると超キモいよね、集合恐怖症には辛いよね、みたいな映像、
>>続きを読む

血槍富士(1955年製作の映画)

4.0

気立ては良いが酒乱の主人に仕えるお供の2人、旅芸人の母娘、身売りに出向く父娘、商人、巡礼、按摩、挙動不審の男、そして千恵蔵の槍に惚れ込んだ浮浪児、大泥棒の詮議から身売り父娘の救済劇と、中盤までは渡の船>>続きを読む

デジレ(1937年製作の映画)

4.4

主人と召使いの身分を超えた禁断の関係…なんて思いきや、結局はギトリの性的倒錯宣言ムービーw非常に遠回しに、大変ロマンティックな告白の様に聞こえるけど、中身はドMな性癖の暴露、こんなん笑うしかない。この>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.2

生をもって死を知り、死をもって生を知る。生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ、しかし生きてるうちに蒔いた種が、死後花を咲かせることもまたあり。元気があればなんでも出来る、死ぬ気になれば公園も作れ>>続きを読む

夢を見ましょう(1936年製作の映画)

4.5

……凄い…。呆気にとられてる間に終わった…一体なんだったんだこの80分は…。途中からとにかくギトリが喋り、おっと失礼、ベシャリ倒してる。 やってることは最低なのに言ってることは終始理にかないすぎてるし>>続きを読む

スローターハウス5(1972年製作の映画)

4.0

どうしたって頭に「ディープ」をつけたくなる題名だけど、終盤確実にそれが行われているであろう事を想像するのは容易く、となると俺もさっさとトラマファドア星に飛ばされてポルノスターを着床させたくて仕方がない>>続きを読む

レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

4.0

潜水艦映画にハズレなしの法則を地で行くTHE名作の風格。一つの判断・行動のミスが途端に死を招きかねない緊張感漂う中で、常に冷静沈着なショーン・コネリーの威厳に満ちた佇まいが冴える。最新鋭原潜を引き換え>>続きを読む

空(カラ)の味(2016年製作の映画)

3.6

鬱、摂食障害という難しいテーマ、かつ女子には男には分からん同調圧力もあれば脅迫観念もあるのだろうから大きいことは言えない。監督の実体験に基づいているとのことだけあって摂食障害に突入しその泥沼にはまって>>続きを読む

めだまろん/ザ・レジデンツ・ムービー(2015年製作の映画)

3.8

「音楽 トラウマ」とくれば、おそらく真っ先にヒットするのは灰野敬二であると思うが、おそらく次にヒットしてくるのはレジデンツであろう、そして次にチコタンが来ると思い込んでいる節がある。一応はレジデンツの>>続きを読む

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY(2016年製作の映画)

4.1

シリーズの中でもとりわけ戦場で消費される命と断ち切れぬ憎しみの連鎖に重きを置いた異色作、一発で散り一瞬で消え去る若き魂の消耗品としての軽さとは対照的に内容的にはズシリと重い。戦場の狂気の中でしか生きる>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

4.5

シリーズ13作目、マドンナ:吉永小百合。

9作目「柴又慕情」以来2度目の登板となる歌子さん、前作のラストで寅さんの想いを踏み…胸に受け止めつつも愛する人との未来を選び取り、せっかく幸せを掴んだのも束
>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.6

「愛は不毛じゃない」なんて随分とアントニオーニに喧嘩売ってるキャッチコピーだなと思ったけど、本当にありがとう、トニ・エルドマンだった、鑑賞直後だけど今はそれしか思い浮かばない、後はありがとうイネス、君>>続きを読む

>|