菩薩さんの映画レビュー・感想・評価

菩薩

菩薩

映画(3018)
ドラマ(0)

わたしはわたし ~OL葉子の深夜残業~(2018年製作の映画)

3.4

非常階段でのカミングアウトに『寝ても覚めても』を感じ、交換日記に『君の名は。』を感じる『ヤヌスの鏡』の変奏。おんぶのとこがひたすら良いし、夜のヨーコが昼の葉子の生活に踏み込んでいく事が自分の人格を消滅>>続きを読む

ヒッチハイク(1976年製作の映画)

2.0

映画の中でヒッチハイカーを乗せるとロクな事にならない説の強化パーツ。特に面白くも無いのでこれと言って書くことも無いが、全裸にライフル、略して全裸イフルは全裸エプロンばりにエッチだなと思った。

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.7

まぁようけ人が死ぬ。そない殺す?ってくらい人が死ぬし、殺し方がまぁまあエグい。「だってよ。アーサーなんだぜ?」にしたって、薬莢当たって死ぬ名もなきおかんにしたって、コロニーの穴から宇宙空間に放出される>>続きを読む

マッドボンバー(1972年製作の映画)

3.2

正論おじさんにダイナマイト持たせたら危ないって思ったけど、世の爆弾魔って基本的には皆正論おじさんなんだよな。そんな正論おじさんを運悪く(?)目撃してしまったレイプ魔おじさんと、そいつから情報引き出そう>>続きを読む

預言者(2009年製作の映画)

3.6

悪そうな奴は大体友達〜、じゃねえよ、ちゃんと更生しなさいよ、させなさいよ…。刑務所は格好の修行の場であり、コネクション形成の場。牢名主の影に隠れたやんちゃボーイは、学を付け、金を稼ぎ、仲間を増やし、外>>続きを読む

飢餓海峡(1965年製作の映画)

3.5

寡黙な筈の高倉健が三國連太郎に「黙秘権か!」と詰め寄るとこで、そういや昔田上よしえが夫婦ネタで「はっ?無視?なのなの…ムカつくわぁ…。あんたのそれは高倉健?黙秘権?どっち!!!」みたいな事を言ってたな>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

4.5

「チャーリーちゃんがこう言う作品を作る事に反対します。ファンはチャーリーちゃんの映画が好きでいるのですから😥イメージが壊れます😭」

って今の日本なら言われそうな著名人の政治的発言の頂点たる作品。確か
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.0

不器用な筈の高倉健が器用に新幹線にダイナマイト仕掛けて大金せしめて逃亡を図るお話。警察が無能オブ無能過ぎて次々と犠牲者を出していく反面、犠牲者は一人も出すまいと奮闘する宇津井健が無責任な上司に愛想を尽>>続きを読む

狂った果実(1981年製作の映画)

4.1

好きだからめちゃくちゃにしたいと好きだからめちゃくちゃにされたいの奇妙な合致。田舎と都会、貧乏と金持ち、本来は交わらない筈の夜の新宿と昼の原宿、SEXと暴力の交差。雨に打たれて身体が冷えたからと、部屋>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.0

めっさリモートワークしてるし、まさしくコロナ時代の戦争映画として今観るのにちょうどいいかもしれない。これは特に何か言いたい事もないし、そもそも何も言えないのだが、どんな戦争映画より精神的にズドンってく>>続きを読む

ラグタイム(1981年製作の映画)

3.8

アカデミー賞8部門、ゴールデングローブ賞6部門にノミネートされたにも関わらずいずれも無冠に終わってしまってのは、偶像劇を装いながら結局は黒人差別の物語ばかりに焦点を当ててしまったアンバランスさ故か、そ>>続きを読む

キリング・フィールド(1984年製作の映画)

3.5

カンボジア内戦はベトナム戦争から通ずるアメリカの反共闘争と自国至上主義、東西冷戦下に於ける両陣営のカンボジアに対する立ち位置と中ソ対立までもが絡む中でのベトナムの出方、中核を成すクメール・ルージュの成>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.6

劇場公開時以来の久々の再会。その時誰とどこでこの映画を観たかなんて覚えてもいないが、時期としてはその時付き合っていたカエル顔の可愛かった兄ちゃんがフェアレディZ乗ってたあの子と観た可能性が高い。あれか>>続きを読む

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

4.2

ジャック・タチの『パラード』が彼が魔法使いであることの証明であり、彼自身がパントマイマーであった出自を辿るものだとしたら、この作品はフェリーニが魔術師である事の証明であり、そんな彼を生み出したものがサ>>続きを読む

ボイス・オブ・ムーン(1990年製作の映画)

3.0

毒気のまるで無いホドロフスキーと言うか、更にまとまりの無い『アマルコルド』と言うか、逆『月世界旅行』と言うか…。なんせよく分からない人達がよく分からない事を延々と喋っているよく分からないお話なのだが、>>続きを読む

(1961年製作の映画)

3.5

金銭的な充足や文化的な充足が即ち幸福に直結するわけでもなく、二人を包み込む倦怠感と虚無感が終わるべき関係を物語る。緊張感を無くし弛緩し切った間柄を辛うじてつなぎ止めていた鎹は亡くなり、もう若くも無く情>>続きを読む

深夜の告白(1944年製作の映画)

3.8

愛と殺意は座席一つ、扉一枚を隔てて共存し、友情は時に愛情をも上回る。幾ら計画が完璧であろうとも、それを実行する人間が完璧でない限り完璧な計画は破綻する。愛していると言えない代わりに二発目の銃弾は放たれ>>続きを読む

七年目の浮気(1955年製作の映画)

4.2

この映画のマリリン・モンローは存在していない。と書くといささか語弊があるが、彼女があからさまに(分かりやすく言うと)「ヤレそうな女」として描かれるのも、それに対して都合良く事が進んで行くのも、全ては妻>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

4.5

一言で「罪」と言ったってその形態には様々な種類があるってもんで、例えばその罪を自覚した上で犯す罪と結果的に罪を犯してしまった場合では当然前者の方が圧倒的に悪い。同時にその罪が私利私欲の為の場合も有れば>>続きを読む

絶対の愛(2006年製作の映画)

2.0

電話番号、引越し先、職業、名前、顔…。人格だって変えようと思えば変えられるが、人生そのものの整形手術は出来ない。変えられないものと変えられないものが結びつくことを「絶対の愛」と呼びたいものだが、世の中>>続きを読む

KOTOKO(2011年製作の映画)

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面白い・面白くないでは無く「危険」との評価が正しい作品かと思う、もはや劇薬であり凶器。「かつては拷問に使われていた」なんて冠が付いたって不思議で無いくらいにとにかく危ない。当て書きでは無く共作に近いも>>続きを読む

モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

3.5

SF映画の皮を被ったアドベンチャーラブストーリーロードムービー。SWよろしく大事な初期設定は全て文字情報でさらりと省略した後に「隔離された超危険地帯を突っ切ってお家帰る」な超簡単プロットの中に上記の要>>続きを読む

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

4.5

映画の正体は光と闇であり、この映画はある女優の光と闇(病み)の物語である。戦前・戦後のドイツの姿を反映させる様に、往年の大女優たるヴェロニカ・フォスは終始分裂症気味に語りを進めていく。現実の彼女はどこ>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

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笑えない時に無理に笑う必要は無いと思うけど、泣きたい時は素直に泣いていいのだと思う。あと少しの辛抱と、これからも必要とされる思いやり。

シナのルーレット(1976年製作の映画)

4.2

この狂宴の仕掛け人が誰かと言えば足の不自由な娘なのかもしれないが、彼女に様々な入れ知恵をしたのはおそらく耳の不自由な(これも定かでは無い)家庭教師なのであり、そんな彼女に狂気の銃口が向くのは致し方無い>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.1

不安は魂を食いつくし、結婚は生活を蝕んでいく。冒頭に出る「幸福が楽しいとは限らない」の一言で語れてしまう作品かもしれないが、幸福は「私」にも「あなた」にも掛かって来る言葉であり、あなたの幸福が私にとっ>>続きを読む

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.0

男性に所有される事を拒否するがあまり女性を所有する願望に囚われているファッションデザイナーは、まさに人間をマネキンの様に、モデルを着せ替え人形の様に扱おうと躍起になっている様に見えるが、その実彼女自身>>続きを読む

不倫日記 濡れたままもう一度(1996年製作の映画)

4.3

小説家は地獄を描くもの、地獄を経験しなければ本当の地獄は描けないからと旦那に浮気の許可を得て覚醒していく新妻。いやこれ地獄なの旦那の方やんとか思ったら、登場人物全員を地獄に巻き込んでいく二転三転するス>>続きを読む

ブルーレイン大阪(1983年製作の映画)

2.5

こってこての大阪弁も濃い〜のだがSEXシーンがこれまた濃厚過ぎて原液カルピスって感じ。志水季里子の乳首の勃ち方がもはや芸術的、それにカメラが寄るとこに謎の感動を覚える。久我冴子の「身体がひっくり返るま>>続きを読む

スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)

2.0

なんとも釈然とせんのは俺の理解力が低すぎるのか、それともこの映画が大して面白く無いからなのかはよく分からん。

ヤク中の娘を持つハーメルンの笛吹き弁護士も今で言えば正義中毒ってやつで、狭いコミュニティ
>>続きを読む

海を駆ける(2018年製作の映画)

3.0

ただのオブジェと化すディーン・フジオカと尊さの塊である阿部純子の太腿。旧日本軍がインドネシア独立運動に大きく寄与したのは有名な話だが、その独立運動の礎となったアチェ州は後に中央政府に対する独立戦争を仕>>続きを読む

ライフ・アクアティック(2005年製作の映画)

4.5

ゴーストをバスターズしていたビル・マーレイで『白鯨』をやればこうなるし、そこに『8 1/2』が入ればあぁなる訳だが、根底にはアンダーソン&バームバックに共通するいつものアホなオトンと擬似家族の通奏低音>>続きを読む

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.0

戦いを挑む相手に対してちと話の規模が小さすぎないか?とも思ったが、逆に言えば非常にすっきりとしていて分かりやすいしなんせ大変タイムリーな作品、このタイミングで本作を投下してくれたGYAO!に一言御礼を>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.7

タイムマシンで過去と未来を行き来する間に生じるパラドックスについて、突き詰めて考えていけば幾らでも綻びが出そうであるが、我々はドラえもんに始まりBTTF、ドラゴンボールを経てそこんとこ考えてしまったら>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.8

爆笑!!!前半から凄い真面目に「キヨシ、始めます」って感じでずっとクリーピークリーピーしてて、たぶん皆あれこれ考えるし、画面の隅々まで目を凝らしてなんかストーリーを読み解くヒントはないものかと必死に頭>>続きを読む

軽井沢夫人(1982年製作の映画)

3.2

わざわざ〜夫人って付くくらいだからちゃんと文芸エロスかよ!ってくらいにはねっとりしてる。ブルジョワ社会の爛れ具合がシャブロルばりだが、その大事なパーティでメインディッシュの豚の丸焼きをひっくり返してし>>続きを読む

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