菩薩さんの映画レビュー・感想・評価

菩薩

菩薩

生き残るには脳が足りない

パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.5

今泉力哉お得意の「好きってなんだっけ?」の延長線上にある作品ながら、過去の「好きってなんだっけ」作品と決定的に違うのは、『サッドティー』を代表とする過去作が社会のレールを完全には踏み外していないが、若>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

「伝説誕生」、その看板に何一つ偽りは無かった。俺は見た、その瞬間を、そして焼き付けた、この両眼に。

バーフバリ、その伝説のライオンパンチ!そしてカッタッパ!あの伝説の膝スライディング!!!

これで
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

「映画史上最高にして最強」などと言う称号を、この作品にはいくつ冠すれば良いのか。王は民、王は国、王は法、王はバーフバリ。バーフバリは民の総意であり神をも超える法、この世界を統治する全ての王である、法が>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎の告白(1991年製作の映画)

3.5

シリーズ44作目、マドンナ:吉田日出子。

「満男もつらいよ」EP3。泉ちゃんが働き口を求めて再びの上京(なんと銀座の山野楽器!)、今度はきちんとアポを取ってから訪問出来るようにはなったものの、高卒で
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シングル・ガール(1995年製作の映画)

5.0

もはやルドワイヤンが可愛すぎるうえにノーブラなもので正当な評価など出来ないが、ルドワイヤンの可愛さに得点をつけるのであれば軽く5兆点、ラムちゃんを易々と超える。そんな彼女が「ダーリン、できたっちゃ。」>>続きを読む

ティグレロ 撮られなかった映画(1994年製作の映画)

3.6

サム&ジムのウルルン滞在記、40年ぶりの再会編。ジャームッシュはずっとタバコ吸ってるし、フラーは葉巻咥えてるし、そんな二人のやり取り(ばりばり演技)が逐一最高。ジャームッシュがインタビュアーになり、フ>>続きを読む

ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン(1991年製作の映画)

3.3

かつてフェラ・クティは意思も無く人々を無闇矢鱈に傷つけるナイジェリア軍をzombieと揶揄して叫び上げたが、ミカは死神とアルコールに憑かれ、ただ孤独に世界を漂う男をzombieと呼び憐れむ、随分とサデ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎の休日(1990年製作の映画)

3.7

シリーズ43作目、マドンナ:夏木マリ(泉ちゃんのお母さん)。

「満男もつらいよ」EP2、灰色の浪人生活を終えなんとか薔薇色のキャンパスライフが始まった満男であったが、その八王子にあると言う大学までは
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ポーラX(1999年製作の映画)

4.1

官能的で性的な序盤から狂気的で陰鬱な後半へとただ堕ちていく、破綻と破滅にひたすら流されていく、しかしピエールにとってそれが「真実」なのだとしたら、その不安定な世界に投げ出された彼の姿を最後まで見届ける>>続きを読む

新宿マッド(1970年製作の映画)

4.1

主演:新宿、助演:Food Brain

息子が殺された、なぜだ、誰に、警察はあてにならない、父は単身戦いを挑む。街のフーテン達は言う、あいつは新宿を売った、だから新宿に殺された、新宿マッドが殺したん
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花咲くころ(2013年製作の映画)

4.0

語る言葉は少なかれど、伝わる思いは大きく強い。戦火の谷間、束の間の平穏、それでも人々の生活は脅かされ、大人達は不安を抱えて生き、子供達にもその恐怖が伝染している。14歳、二人の少女、エカにはナティアが>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.4

PL学園獣医学部のちょっと刺激的な学習風景、純情草食生娘が如何にして変態肉食ビッチに変貌を遂げるか、みたいな作品。「カニバニ」と言うよりは「変態性癖」と言った方が適切ではないか?なんせ肝心の「食す」部>>続きを読む

挑戦(1969年製作の映画)

4.2

第1章(クラウディオ・ゲリン監督)

うっす〜い『テオレマ』みたいなお話。とある家庭にアメリカ人が侵入して来る、彼は娘のボーイフレンド、父・娘の愛情を多少逸脱したパパちんは大いに嫉妬、挙句嫁にまで手を
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天使の恍惚(1972年製作の映画)

4.0

芸術が爆発であり革命も爆発であるならば、芸術は革命であり革命は芸術である。大衆は所詮いつまでたっても大衆であり続け、くだらぬ内ゲバを繰り返し、その内部で不毛な消耗を繰り返して行く。個として己の体一つで>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

2.8

窮鼠は猫を噛み、飼い犬も主の手を噛み、そんな風にして発生する痛みというものを、人間は幾度と無く経験してきただろうに、そんなものはいつの間にやら忘れてしまって、また傷負って血を流しては、力でもって多くの>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

世の中にはたしかに「善」と「悪」と言うのは存在するが、殆どの事はそんな白と黒とでは割り切れないし、そんな中間を漂う様々なグレーなもの物と対峙し、人間ってのは毎日を生きていかなきゃいけない。となると「許>>続きを読む

坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async(2017年製作の映画)

5.0

もはや良すぎて感想も何もないが。ジョン・ケージを彷彿とさせるだとか、坂本版Water Musicだなどと言ってしまえれば話も早いが、当然坂本龍一/asyncなわけであって、静寂すら味方につけた最強の音>>続きを読む

苦い銭(2016年製作の映画)

3.9

働けど働けど猶わが生活楽にならざり、咳をしても一人ぢっと手を見てなどいると、人としての形、その輪郭は段々と朧げになり、もはや物に成り下がったなどと実感する事が良くある。物であるからそこに感情は無く、未>>続きを読む

赤穂城断絶(1978年製作の映画)

3.5

まんま「仁義なき忠臣蔵」って感じで、良く言えばただでさえドラマチックな話をよりドラマチックかつダイナミックに、悪く言えばかなり仰々しく突散らかってはいるものの、吉良上野介に金子信雄をキャスティングする>>続きを読む

この首一万石(1963年製作の映画)

4.4

最低すぎて最高のド傑作、胸糞指数で言えば個人的にはトリアー、ハネケ、ザイドルレベル。

日雇い労働者が老害クソ爺に娘と結婚したいなら正社員になれって条件つけられて、とりあえず派遣社員になってはみたもの
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.8

特に言う事も無いんだけどちゃんと面白いし、序盤からこりゃ絶対失敗すんなって感じだったけど割といいとこまでいってたし、ラストシーンはたぶんNIRVANAのNEVER MINDのジャケの元ネタだと思う(違>>続きを読む

サファリ(2016年製作の映画)

4.1

神は死に愛は潰え希望も無きこのクソ素晴らしい世界を、その曇りなき瞳でしかと見据え、寸分違わずその急所に狙いを定め銃口を突き付ける、フィクションでもドキュメンタリーでも無く紛れも無い「ウルリヒ・ザイドル>>続きを読む

Day Is Done(原題)(2006年製作の映画)

5.0

仕組まれ強いられそしてシゴかれたチンポの如く刻まれたトラウマと言う名の記憶装置。色無き過去に彩りを添える再生行為を通して垣間見るマイク・ケリーの内なる王国。あっちで歌いこっちで踊り、あぶり出される現代>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989年製作の映画)

3.8

シリーズ41作目、マドンナ:竹下景子、ゲスト:柄本明、淡路恵子。

遂に寅さん海外進出!の巻。ハワイにすら行けなかった寅さんがなんと芸術の都ウィーンに降り立つ、湯布院では無いのです、ウィーンなのです、
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わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.5

黒沢清が用意したプレゼントBOXが時空を超えて(20年くらい)我々の元に届けられた事は喜ばしい事だと思うが、その中身が金か真鍮かを見定めるのは、現時点では時期尚早であると思う。ただあの花瓶の中身があち>>続きを読む

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

4.1

子供達に「脚本を書け」と諭すものの、全くその通りには演じないジャン、人生はさながら即興演劇だと言わんばかりだが、彼が口ずさむ台詞はいつの自分の焼き直しだろうか。ジャンの気持ちを子供達は「判ってくれない>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.5

惨めだろう、憐れだろう、愚かだろうバルタザール。賢者の名を冠する純真無垢なその眼に、我ら人間の姿はどう映ったかね。人はおこがましくも叡智を得て言葉を生み出しそれを操る能力を得たが、そんなのは全て人を欺>>続きを読む

ミッシェル・ド・モンテーニュのある話(2013年製作の映画)

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人は死の恐怖を克服するために、無意識のうちに生を選び、意識的に死を(眠り、意識の消滅)を繰り返していく。

(2012年製作の映画)

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女尊男卑②。オカンの呪いで殺されたらしい。

慰めようのない者(2011年製作の映画)

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女尊男卑①。この後オルペウスは八つ裂きにされるらしい。

ある相続人(2011年製作の映画)

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こう言うのを面白いって言えたらかっこいいよね。

ジャッカルとアラブ人(2012年製作の映画)

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床に置いたハサミを足でグーンやったら傷ついちゃってあーあって思った。アラブ人めちゃくちゃディスられてた。ヨーロッパ人超偉そうだけど黒味でそれっぽいこと言うと結構かっこいい。子供の感想か。

おお至高の光(2009年製作の映画)

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黒味と騒音、赤いマフラーとダンテの朗読。マフラーが猪木のやつより断然赤くてそこだけCGなんじゃないか?とか思って観てたらなんだか気持ち悪くなった。なぜか唐突にハナタラシ / LIVE!! 88 FEB>>続きを読む

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

4.3

護送ではない遠足だ、大人の遠足、いや大人への遠足だ。君ら女子は「何をたかが一発のことで…」とお思いになるだろうが、その一発と「お上手」の褒め言葉が男にとっては大きな自信になり、また辛い日々を乗り越える>>続きを読む

H story(2001年製作の映画)

4.3

この「H」にどれだけの意味を読み取れるかが勝負になってくる様な気がする。もちろんHIROSHIMAのHであり、発音されないフランス語無音のH(女優として不能に陥ったベアトリス)、そしてI(私)以前のH>>続きを読む

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

4.2

恋と戦争は対極にあるのかもしれない。愛を生み新たな命を生む恋と、憎しみを生み多くの命を終わらせる戦争と。だが恋に傷つきもう恋なんてしないなんて言ったところで人はその悲しみを忘れて恋をするものだし、もう>>続きを読む

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