水野夏男

リトルトウキョー殺人課/リトルトーキョー殺人課の水野夏男のレビュー・感想・評価

2.5
マーク・L・レスター監督作品で、シュワルツェネッガー主演の「コマンドー」という素晴らしき傑作を生み出しています。

ロサンゼルス・リトルトーキョーを舞台にしたアクション映画で、日本のヤクザがロサンゼルスにまで進出し、麻薬密売ルートの拡大を画策していた。

ロス市警アジア特捜隊に所属しているケナー刑事は、相棒のジョニーとともにヤクザ組織である『鉄の爪』を壊滅させようとドンチャン騒ぎを繰り広げる話です。

この作品の魅力は、日本を舞台にしているのに徹底的に間違ってる日本文化を描写している事です。

どのような日本舞台のハリウッド映画でも、ここまで誤解している作品はあまり見た事ないです!

あまりにも日本の解釈が間違ってるので、日本での劇場公開を行えなかったという逸話を持つ本作品。

しかしハリウッドにとっては「コレこそがニッポン!!サムライ!!スシ!!!!フジヤマ!!!!クールジャパン!」なのかもしれないです。

この映画で注意したい事は主役のケナー刑事が、カタコトの日本語を話すのですが、日本語なので字幕が出ないです。
しかしカタコトなので理解できないことがあります。この日本語セリフは一回目では絶対に聞き取れないので何回も聞く必要があります。

ちなみにオープニングは刺青入り筋肉がうごめくだけの映像がずーっと流れます。


さてまずこのリトルトーキョーで1番のクラブの名前は『盆栽クラブ』です。

その盆栽クラブでは、女体盛りやギャル相撲が行われています。顔を白塗りしたジャパニーズ女性が相撲をしています。クールですね。

コタツが出るシーンもあります。コタツをつけるケニー刑事。
しかしコタツに布団がないみたいなシーンもあります笑


ジャパニーズ・ヤクザなので、組織の中での会話は、すべて日本語。そしてジャパニーズ・マフィアの「野郎ども、アイツら地獄行きだぞ!」という日本語のセリフの英訳が「Heavy metal Sushi!」です。



日本人には決して狙って作る事が出来ない素晴らしい映画になっております。

ちなみに普通にアクションシーンはかなり良いので、アクション映画ファンにも楽しめる水準を保っていると思います。キルビル1を見る前に是非この映画を見ることをオススメします。
水野夏男

水野夏男