はるき

26世紀青年のはるきのレビュー・感想・評価

26世紀青年(2006年製作の映画)
4.1
今から500年後のアメリカ。そこは馬鹿の馬鹿による馬鹿のための政治“イデオクラシー”により統治されている社会。そんな世界に諸々の事情から送り込まれてしまった現代のごくごく平凡な男が、希代の天才として名を馳せ見事にサクセスしていく姿を描いた作品。
これがなかなかどうして面白いのである。おバカコメディとしてはもちろん、社会派エンタメ作品としても。晩婚化や学力低下が盛んにさけばれている日本においても、本作に描かれる世界は決して他人事ではないだろうな、などと考えてしまったり。特に本作を『26世紀青年』なんてしょーもない邦題に変えてしまうあたり、案外イデオクラシーが席捲する未来は近いのかもと危機感を抱かざるをえない。
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