殺る気なヘンリーシルヴァ

ノー・プレイス・トゥ・ハイドの殺る気なヘンリーシルヴァのレビュー・感想・評価

3.3
正義感が強いが故に孤独な刑事が組織から命を狙われる少女を守りながら
少しずつ歩み寄っていく様を描いた
王道サスペンスアクション‼︎

【概要】
バレエダンサーのパメラがリハーサル中刺し殺される事件が発生
刑事のジョーセフガーヴィー(クリスクリストファーソン)は殺されたパメラの自宅を調べに入ると妹のティンセルヘンリー(ドリュー・バリモア)と遭遇
話を聞くとダンサーの給料に見合わない豪勢な生活をしていることを知りパメラが何らかのトラブルなどに巻き込まれていたのではと探ることに
その頃、妹のティンセルにも組織の魔の手が迫るのであった


【感想】
家族を事故で亡くした独り身の刑事と
同じく家族を事故と今回の事件で亡くした女の子と孤独なもの同士反発し合いながら歩み寄っていく様が丁寧に描かれており
本作の主軸である2人の関係性の描写は良かった

こういういかにも王道でベタベタな作品が大好きな自分には中々合ってる作品だった。
この手の話は王道で知れてるが故、キャラクターをどう描くかにかかってるよね
ある意味、腕を問われる作り方だと思う

そして組織のボスとの会話が👍
ボスの考えが理解できすぎてwww
以下そのやり取りの一部

ボス
「警官というのは昔は聖職だった。だが時が経つに連れ聖職でなくなった。今や警官は道化だ。社会全体が品位を失い殺人、麻薬、暴力が増える一方。守るべき社会では無くなった。」

ジョー「だが守るべき法はある」

ボス「法か。確かに。」
「だが正義ではない。法もまた道化に過ぎん。法は殺人者を釈放し児童虐待犯を罰する代わりに精神科医の元へ送る。法は役に立たん。だから我々は良識ある仲間と新しいシステムを作り上げることに決めた。」

ジョー「人を殺すのか」

ボス「処刑するのだ」

ジョー「何の権利で?」

ボス「では泥棒に物を盗む権利があると言うのか?」


うーんこの‼︎ www
売り言葉に買い言葉!

最後はジョーの信念である正義とはという点を揺さぶりにかけた上でのアクションとまぁ良かったんじゃないでしょうか

アクション自体は派手さとキルカウントこそ少ないものの
主軸がそこではないのでまぁこんなもんでも良かったんじゃないかと…

また、ジョーセフの性格とクリスクリストファーソンのルックスがとても合っていて配役もナイスだったし
この頃17歳前後のドリュー・バリモアもセクシーさとキュートさ兼ね備えていて良かった!