ゆきゆきて追悼のざわめき

トリストラム・シャンディの生涯と意見のゆきゆきて追悼のざわめきのレビュー・感想・評価

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18世紀イギリス文学の異端児ロレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』の映画化。純粋な映画化ではない故に印象的だった。
映画制作をめぐって俳優やスタッフが議論しながら迷走してゆく。でたらめなドキュメンタリーのようでいて,実際は原作の荒唐無稽さを忠実に反映させた劇映画というのがポイント。
英国人が映像化したのは間違いなく正解だし,食傷気味のナイマンの音楽も一周回ってハマってる気がする。スターンの意図もこんな感じだったのかもね。