nor

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)のnorのレビュー・感想・評価

-
総括って言葉で自己を正当化し犯罪を犯すリーダー。
最近読んだ桐野夏生の連合赤軍の女たちに焦点を当てた小説「夜の谷を行く」が面白かったので、
この映画をみてみた。

中心人物森恒夫と永田洋子のいじめっ子ボスが怖くて仲間が次々総括という名のもと殺されていき、次は自分かもという恐怖で犯罪の片棒をかつぎ、逃げられなくなり追い詰められていく様は
オウムの事件とも重なる。

高学歴で、志高く、理想を求めていたところから、暴走していく若者…226事件や日本陸軍や、特攻古くは新撰組、
人の性(サガ)なのかな。
世界でも美化され、理想化されている革命や
戦争も、実態は似たようなものなのかも。

理想を掲げ、自らが正義と思い込み、
正当化して殺戮を重ねる生き物=人間の一面であることを、歴史や映画、書物で叩き込んでおかなくちゃ、本当に、また、何度でも
人が人を殺める大規模な事件が
後をたたないのだろうな。

嫌な役を熱演された俳優さんに拍手👏
永田洋子役、なかなかの感じわるさだった!
nor

nor