実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)の作品情報・感想・評価

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」に投稿された感想・評価

ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.8
思えば私は前衛的な若松作品しか見てこなかったから、きちんとストーリーが出来てるところにまずびっくりしました。前半はドバッと人が出てくるけどナレーションもあるし、後半の総括狂いはやはり見てて重い気持ちにさせる。ただ残念なのは、山小屋での陰惨なシーンがインパクトありすぎて、おそらくメインなオチであるあさま山荘事件がなんだか間延びして見えてしまうような感じも受けました。が、しっかりしてた映画でした。長すぎとも思うけど。
食塩

食塩の感想・評価

4.5
尾崎のプチブル総括のくだりと大槻が自己批判を求められたくだり(パンタロンとパーマ)と板東の配給以外の食料を補給するくだりがコントすぎて信じられない。クッキーのつまみ食いが反革命の象徴で、、極めて重大な軍規違反になる。死人が出るほどの過激な運動をこの時代の大学生で想像できない。当時の事をもっと知りたくなった。

破廉恥行為の自己批判とかおかしかった。
ずっとやってるファンいっぱいおりそうな監督の映画なのに、最初の方は素人っぽいと思っちゃった…大根演技があったし、映像はちょっと変だし。
でも半ばの方はもっと面白くなって、素人っぽいというよりはユニークだと思った。
長すぎるシーンよく入ってたし、結局は大好きな映画じゃなかった。
だけどこの監督の世界観は面白そうで、昔の作品も観たくなってきたな〜
KOME

KOMEの感想・評価

4.0
あさま山荘事件のことはあまり知らなかった平成生まれだけどリアルにこんな感じだったんだろうな。カルトだなー。
消えない心の傷

1971年 8月 連合赤軍最高幹部である永田洋子が総括、自己批判という名で同士である筈の連合赤軍メンバー 遠山美枝子に暴行を繰り返し極寒の屋外に放置し殺害した山岳ベース事件の実態と あさま山荘事件発生までの道のりを描く
遠山美枝子を演じた坂井真紀が男性に色目を使ったと吊るし上げられ 食事も与えられず 柱に括り付けられていて排尿も垂れ流し 女性として 更に人間としての尊厳を徐々に失っていく様は そこに宿る 狭い世界の女の嫉妬心の恐ろしさである
遠山美枝子が容姿を気にし メンバー同士の男女の恋愛感情を 持ち込むことに激昂していた永田洋子本人が 外泊先でけろっと連合赤軍メンバーの男と寝ているシーンには唖然とする その歪んだ心に自分が気付いてないのか気付いていて平気でルールを破っているのか その混沌や傲慢さに心底震え
その為に失った命の価値を余りにも低く
扱う 永田洋子に戦慄し 鑑賞後には いつまでも燻り続ける憤りと共に決して消える事がない傷跡を残した
まさに恐怖暴力集団。閉鎖的な集団はこのようになるんだな。
「総括」・・・恐ろしい
Tyga

Tygaの感想・評価

4.1
謎理論が次から次へと展開されていくのを半笑いで見たいんだけど、そんなことしたら「総括」されそうで謎に怯えてしまうという映画だった。

最初、「総括」はするものだったのに、させられるものになって、最終的にされるものになる。

一番クソなのは、自分は何回も逃げてるくせに他人の精神を批判し、暴力に訴え、挙げ句の果てに死すらも正当化し、捕まった途端、勝手に自殺した森恒夫だと思うのだけれど、どうだろう。
日本を良くしようと共産主義を目指した筈が、辿り着いた先は内ゲバによる大量殺人と、国中を震撼させた浅間山荘立てこもり事件。

当時カウンターカルチャーの象徴的存在だった若松監督が、万感の思いで連合赤軍の歴史を振り返った作品。

真剣に日本を変えようとした青年達が、ただの人殺しになり山荘で崩壊していく様は、ジム・オルークの感傷的な音楽も相まってあまりにやるせない。

そして、現在までの連合赤軍と日本赤軍の歴史が流れる長いクレジットは、まだ夢に生きようとする者と、夢から引き戻された者の記録として胸に迫る。
ぱなお

ぱなおの感想・評価

2.0
無知だったので観たけど、はじめの時代背景のナレーションから、無知過ぎてわからないことだらけだった。何をもとめて、何がしたかったのかがよくわからない…個人個人の思想より団体心理の怖さのような気もした。『精神を革命化しろ』とか『総括』とか、小さな世界の中だけのルールで破滅にむかっていくのを観てると、オウム真理教を思い出した。あさま山荘の事件というより、連合赤軍がいかにして山荘にこもるまでの話。
2013/2/26
私の記憶に残っているいちばん古いニュース映像は、あさま山荘に警察が突入しているライブ映像だと思う。

そのあさま山荘事件を、警察側から描いた映画に反抗して、反骨の映画監督=若松孝二監督が、連合赤軍側から描いた作品。
ごく普通の学生達が、世の中に怒り、仲間達に苛立ち、革命という名の狂気に蝕まれていく。

「キャタピラー」同様、人間の愚かさが描かれている。
何故止める勇気が無かったのか、持てなかったのか・・・・。

最年少の少年の視点が、監督の語りたかったことだろうか。

ただ「革命」「総括」「自己批判」と言われても、世代的にピンと来ないし、あの時代に、連合赤軍がどこまで本気で「革命」が可能であるかを考えていたかもわからないので、共感できる部分が少なかった。
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