実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)の作品情報・感想・評価

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」に投稿された感想・評価

ちょろ

ちょろの感想・評価

3.2
学んで思わざれば則ち罔し
思うて学ばざれば則ち殆し

足元を見続けるだけではどこにも進めない。
勇気の使い方を間違えたくない。

知っておくべき事柄の一つ。
実話でなかったらただのコント。
コント「総括」
中身が形骸化した喋りのなんと滑稽なこと。
でも実話だから恐ろしい。
頭が良くて真面目な人は、客観的な視点とハンドルでいうところのあそびを知らないと恐ろしいことになる可能性があるね。
怖い。
本質から限りなく逸れて行ってることに気がつけなかったのかな。
ねまる

ねまるの感想・評価

3.8
学生運動って、若者が政治意識を持って、自らの意思を示してる点ですごいなと思っていたの。

私たちの世代は政治についてなんて、考えていないから。

でも、違った…
最初は純粋な意思表示だったかもしれない。
けど、だんだん最初の目的とは違った方へずれていくんだ。

一部はリンチ事件まで、二部はあさま山荘まで。

リンチに至るまでは
見てみて途中から胸糞悪いというか、こいつら頭おかしいんじゃない?と思うことばかり。

連合赤軍となって、山岳ベースにきたあたりから、赤軍派と革命左派が互いに相手より自分たちの革命のやり方のが正しいと主張し、意味深な「異議なし」コールから雪だるま式にルールが膨れ上がって行く。

中でも最低のものが「総括」
何が正解なのか全く分からない「総括」なるものを要求され、発言すれば違うと殴られ、発言しなければ自己批判が出来ていないと殴られる。

ただの暴力集団。
死んだとしても、あいつが総括出来なかったからだ。
頭が悪すぎるよ。

赤軍派の森と革命左派の永田は全くもって理解出来ない。

その他のメンバーが違ったか、いやそうではない。
あんなのいじめの原理と同じ。
自分がそうされるのは怖いから、死にたくないから、同調するしかない空気となっていた。

この辺りのシーンはショッキングな映像が多すぎてただただ辛い。

そして物語はあさま山荘へと続いていく。

総括の意味を見失い、暴力的な行為に否定的だったことで、森と永田から次の総括対象者とされていた坂口が、
このあさま山荘事件のリーダー格となって最後の抵抗をしたというのが皮肉。

ここから物語はかなり面白くなる。
ノンフィクションで面白いなんて不謹慎だけど、
人数も少なく、一人一人の心情は分かりやすいし、
彼らが元の意志を取り戻したように見える。

おかしな日本を変えるため、革命を起こす。だから、警察と戦うんだ。

それまでの経過にあんなに気持ち悪さを感じていたのに、彼らのこの想いにはかっこよさを感じてしまう不思議さ。

そう、最初の気持ちは間違ってなかったんだよ。
目的に至る手段を間違えたんだ。

集団リンチへの答えも、自己批判への答えも、彼ら5人はここで見つけてる。
気付いたのは最年少だけど。

2002年という私が生まれた後まで、連合赤軍の残りたちは活動していたと思うと驚く。

若き学生たちが社会に意志を唱え、
戦う意志を決め、
暴力行使、そして革命を求め、
共産主義となり、
次第に道を見失い、選ぶべき選択肢が究極的な方向しか残されなくなっていく…

あれからまだ半世紀も経っていない。
この日本で実際に起きた一つの悲劇。

警察を正義を描いているわけでもなければ、
革命側をよく描くことも悪く描くこともしていない。
坂口の言葉を借りれば、中立、な作品。

この事件を記録した映画として、
後世まで見られ続けなくてはいけない作品。
究極の意識高い学生たちの闘い。
総括に始まり、自己批判で終わる。
そして真の総括で己を高める。
精神の改革を形から求めてしまった連合赤軍ではあるけど、革命を起こしたいと思う勇気だけは見習うべき。
総括を求めるコントをやりたかった。
あさま山荘事件に至るまでの連合赤軍崩壊の過程を描いたヒューマンドラマ。

狂信的な連合赤軍メンバーの革命への夢が、悪夢へと至るプロセスがシリアスで臨場感溢れて描かれる。途中で何度か目を背けたくなるようなシーンもあるが、集団心理や同調圧力の描写は秀逸。決して美化せず客観的事実を淡々と積み上げて即物的でフラットに映し出し、純化して荒廃していく未熟で愚かな姿を焙り出す反面、彼らの思いが圧倒的な力強さで表現されている。

自分の価値観を絶対だと思って排他的な行動を繰り広げることがいかに愚かなことで危険なことかで、人間の狂気を焙り出す。
「総括」に抽象化された空疎な言葉が次第に独り歩きし、自分の無力さを棚に上げて、本来は権力に向かうことが仲間内に向かい、ことあるごとに暴力を見せつけることで恐怖心を植え付けることでしか、求心力を維持することができない歪んだ閉鎖的な体制維持。次第に暴力はエスカレートして死者が12人になる集団ヒステリー化する経緯は興味をかきたてらる。

集団いじめ・吊るし上げ・パワハラ・同調圧力等の根幹や要因はこの映画を見れば何となく理解でき、現代社会にも普遍的に存在しており地続きであるように重なる恐怖が胸に突き刺さる。

・2008年 邦画 作品:第1位
暴力描写がこれでもか!という印象。
えぐい!きつい!
坂井真紀さんが狂っていく様も見ものです。
個人的にはキツすぎてもう一回見ようと思えないくらいインパクトの強い作品でした。
tak

takの感想・評価

3.8
最初の殺人は、女同士の嫉妬から。
後は次々。内ゲバだらけで、警察とマトモに戦わず、内ゲバによる死者のほうが多かったというのは、本当でしょうか?
私の記憶では、「光の雨」とごった煮になっているんで、
あまり、思い出したくもない映画です。
胸糞悪い。
忠実に再現された190分映画。
「総括」への忠誠心が時間とともに緊張と疲弊に苛まれ、絶望へと突き進んでいく。
臨界点を超えた精神状態をリアルに描写している。もう一度観たいとは思わないが記憶に残るノンフィクション。
たくさんの書物を読んだあさま山荘事件。映画では初めて見た。とてもリアルで、一時期夢中になっていた頃、自分の中でとにかくモヤモヤしたものが、蘇ってきた。

俳優陣の強烈な演技。目を背けたくなるけど、背けられない事実。ほかの関連映画も見てみたいと思った。
トマト

トマトの感想・評価

3.0
「光の雨」を観賞後に続けて観賞。

辛い。井浦新が坂口弘役なのが救い。
比べてはダメだが「総括」がリアル。

革命戦士として完成する為には「総括」が必要だと言う。そして「総括」とは、自分自身を見つめ直し、自分の内面にある反革命を払拭することだと言う。ならば何故に身体(外面)を痛め付けるのか。命までをも奪うのか。

そして革命戦士として完成するという目的を逸れ、ついには「死刑」へと突っ走っていく。そうして、たった3カ月足らずの間に12人もの犠牲者を出した。

坂口弘と永田洋子の著作を何度繰り返し読んでも、彼らの行動の要因を私は理解できないでいる。
理解しなくても良いのかもしれない。「こんな事実がありましたよ」と知っておくだけで良いのかなと思う。
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