リアリティを追求した映画だ。大きな出来事はほとんど起きない。ゆえに ローラ・リニーとフィリップ･シーモア･ホフマンという演技の上手い役者を起用したのだろう。父の死を扱うのだが、感傷的過ぎず、かといって喜劇に寄り過ぎず、絶妙なバランス。兄妹の会話が凄くリアル。二人共演劇を勉強してるが、本人達の現実には劇的なことが何も起こらないというコントラスト。兄妹共になかなか報われないのだが、最後は良い後味を得ることができて綺麗にまとまっている。フィリップはもちろんだが、ローラ・リニーの演技がとても素晴らしかった。
