おたけさん

イングロリアス・バスターズのおたけさんのレビュー・感想・評価

4.0
ブラピ&最強映画チームメイトによる、最高にぶっ飛んだユダヤ人の逆襲エンタメプロパガンダムービー!

シリアスなテーマを軸にするも、誰もやりそうでやらなかった歴史改変w、最高に楽しめました。

本作はタランティーノが制作してますから、そりゃーもう、B級ライクにしてあるにも関わらず、しっかり遊んでてしっかり押さえる所はさすがタランティーノ。緩急具合は天才ですね。

あと言語のこだわりも素晴らしいです。殆どのハリウッド戦争映画はドイツ人なのに英語話してたりすると「はぁ?」と、なりがちですが、
きちんと戦争映画マナーを守り、フランス語、ドイツ語、英語によるまさに映画マニアのタランティーノが作るだけありますね。

注目はブラピの相棒役の、ホラー映画監督でもあるイーライ・ロスでしょう!
なんともクールにふざけてます!(ちょいグロ苦手な方は注意です)

イーライ・ロス本人がユダヤ人だけあって、小さい頃の親族の迫害経験を、タランティーノに教えつつ制作した(実質的な助監督になるのかな)私怨作品wなので、

まー、ナチをシメるシメる!

シメた上に、特別?なご褒美をプレゼントするという皮肉さ!
乱射シーンもCG無し!と、気合い入りまくってますwww

他にもいろいろ手が込んでて、例えばヒトラーはじめ、ゲッペルスやヘルマン・ゲーリングのそっくりさんをちゃんと配置してるとことか、わかりやすいようにフリガナまで入れたりw

俺の個人的見解だけど、この映画のメインテーマでもある、映画館の中でプロパガンダムービーを上映してるシーンがありますが、それも含めて、「この映画全部がプロパガンダムービー」と解釈できます。

そう思うとかなり面白いですよ!
おたけさん

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