にいな

パーティ★モンスターのにいなのレビュー・感想・評価

パーティ★モンスター(2003年製作の映画)
3.4
90年代初頭のクラブシーンを駆け抜け、ドラッグに溺れる少年の半生を描いた作品。

一見現実離れした物語だがああいう世界に生きる人の繋がりの薄さや、軽佻浮薄な様子がリアルに描かれている。
そして若者の持つエネルギーの強さは大人さえも魅力されてしまうし、その中で渦巻く少しの気の緩みで崩れてしまうジェンガのような危うさが鮮烈だった。

ド派手でユニークなファッションも沢山出てきてそれを纏う登場人物はみんな可愛い。
その中でも全て着こなし自分のものにしていたマコーレ・カルキンはやはり光るものがあると感じる。

ラストは少し後味悪い気がするけれども "あの世界を生きた人だからそうだよね"と納得してしまうし、何故かポップな印象が残るから鑑賞後も暗い気持ちにならなくて良かった。

メモ:音楽 11、映像 12、物語 15、演出 14、世界観 17=69
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