のりちり

Start Lineののりちりのレビュー・感想・評価

Start Line(2016年製作の映画)
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耳の聴こえない監督が、沖縄から北海道まで自転車で旅をする。
何かあったときのための伴走者兼撮影は哲さん。

監督なんだけれど、疲れてくると反応が鈍くなったり、うまくいかないと伴走者のことを考えなくなったり、話を聞こうともしなくなったり、周りに気を遣うこともなくなる。
哲さんは、そういうことは、ちゃんと諭す。
「私はいつも目を見て話しているのに、なんでそらすの?」
と言われているときは本当にその通りだったりもした。
だから、監督としてどうなんだ?と観ているほうが思ったりもした。

私は聴こえないからうまくいかない、ではなく、自分自身の心の問題だと旅の終わりに分かっただけでも成果があったのではないかな~と思う。
哲さんは12キロも旅で痩せたのに、監督はプラス0,5キロ。
どっちが大変だったかを数字が物語っている。

今は、どんな映画を撮っているのだろう?
成長した監督の映画を観たいな。
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