目を覆いたくなるほど凄惨な殺し方、傷めつけ方。悪い奴がもっと悪い奴に殺され、隙を見せた奴が周到な奴にしてヤられる。暴力につぐ暴力の連鎖と増幅。2時間ひたすらヤクザという特殊社会の面子や対人関係の力学に基づくむごいシーンを見せつけられた。
自分より弱い立場の者にはどこまでも高圧的な態度で、強い立場の相手には滑稽なほどひれ伏す。ここまで極端ではないけど潜在的階級社会が普通の社会にも少なからずあるのは事実なので、ヤクザ映画であると同時に一般社会の超誇張モデルとも取れます。
しかし、残虐でむごたらしいシーンが多かったですね〜。こうも凄惨なシーンが連続すると非現実的な娯楽映画の世界だという意識が強く働き、そのせいかグロい描写に苦手意識がある割には平静に見ることができました。それでも、歯医者のシーン、菜箸グサリのところ、車を使った絞首刑は個人的三大トラウマシーンです。俳優陣では椎名桔平、加瀬亮、小日向文世が特に良かったです。
✳︎どうでもいいことだけど、このヤロー！の大連呼大会で、何回、このヤローが出てきたか数えたくなりました。 ^ ^; ;
