メイザ

ココ・アヴァン・シャネルのメイザのレビュー・感想・評価

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)
2.5
今夏の「シャネル三本立て」の2発目。
なんとこの三本、示し合わせて作ったのかと思いきや、全く関連性はないのだとか。
つことで、私が観たのはアメリことオドレィ・トトゥの出てるやつね。

男性衣料や馬術服、漁師のユニフォームなどに次々とインスピレーションを得て、その創造の糸口にしていくく描写はあるものの、なぜ彼女はビジネスとして成功できたのか?についての言及がないので正直ちょっと物足りない。もう一個のほう観るかなぁ・・・。

彼女は「下流社会」から抜け出すために「上流社会」に活路を見出したわけだけど、不労・扶養されることを前提にした貴族社会(男性社会そのものだ)を敵に回し、そして時に味方であるはずの女性すら敵に回して闘い、そのクリエイティビティで世界をひれ伏させたパイオニア。

スタート時こそ、生きるための職であり、その手段のためのファッション・そしてスタイルだったわけだけど、彼女の生きざまを象徴する「モノ」が、その「シャネルスタイル」に結実しているところがすごいところだ。

完全なる部外者だったから破壊者になりえたんだろうな~。
そしてやはり「全ての創造は模倣から始まる」のだと確信。あたしもがんばろ。

急ごしらえした「自分を最も美しく見せてくれる」漆黒のドレスに身を包み、誇らしげに舞い踊るシーンでぐぐっときちゃいました。

しかし、そんなことを考えているうちに意外と、サクッと唐突に終わってしまった感じ。
2部作でもう半分あってもいいかも。。。

にしても、女性衣料がこの100年でめざましい変貌を遂げているのに比べて、男のスーツってちっとも前進してないのね・・・と、哀れに思ってしまった。スーツ暑そうですね。合掌
2009年09月26日 23:08
メイザ

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