ハレンチ学園在学生

稲妻のハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
5.0
約20年ぶりの再見。ずっと東宝の映画と思っていたら大映なので驚いた。女性が自立すること。家族のうちに絶望を感じるが、夜の稲妻を見て高峰秀子が思い直す。そこから表題は取られている。登場人物の造形が端役に至るまで素晴らしい。腹違いの姉妹で長女の村田千栄子の憎々しさ、ぼんやりしている次女の水戸光子、気が強く凛とした美しさが溢れる高峰秀子などなど。どのショットもどのシーンも奇跡のように美しいが、とりわけ狭い路地の間を人物が歩く縦の構図のショット、高峰秀子が引越し先の2階の窓越しから隣家を見下ろすショットが素晴らしい。