稲妻の作品情報・感想・評価

「稲妻」に投稿された感想・評価

jack

jackの感想・評価

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おもしろい。中北千枝子が子供を背負いながら、三浦光子宅にフラフラと入ってくる場面の不穏な空気がすごい。橋を渡って中北千枝子宅に話をつけにいくところや、高峰秀子に会いに来た小沢栄太郎を追い払う場面の緊張感も。葡萄の皮を背後の庭に放り投げながら食べる高峰秀子が魅力的。

このレビューはネタバレを含みます

台詞が聞き取りづらく、登場人物とその関係も分かりにくい。

唯一最後の、産んでくれなければ良かったと言う小森清子と産むんじゃなかったと言うおせいが共に泣くシーンは印象的。
親に感謝の気持ちを持って、親を悲しませないようにしなきゃと思わされる。
あ

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4.3
子供が不吉
高峰秀子がきらきらしている
高峰秀子の部屋で蚊を潰そうとする浦辺粂子にグッときた
mingo

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3.6
成瀬verより大庭ver観たかったんだけど職場から近いこちらを選択、、いやぁ暗いな暗い。成瀬は特に庶民の中でも金銭面に困窮する下級な人々を描いた作品が多い。バスガイドをしている凛々しい太陽的存在の高峰秀子に、血も意志も繋がらないバラバラなくそみそ兄弟に、我の強い小沢栄太郎のバランスが良き。稲妻のあとに何事もなかったかのように浦部粂子と仲直りするの成瀬っぽい…
余計大庭ver観たかったわとしか思わなくなりました、、、
tarouman

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3.5
やるせなきおの通りやるせない話だが、どろどろせずに案外さっぱりした余韻。やはりラストの親子二人のシーンが秀逸。現代の人間にとっては高峰秀子の処し方は当然に思えるが、浦辺粂子の「だって、しょうがないじゃないか」という諦感も人生の知恵かもしれないと思わせる。
デコちゃんの「おかあちゃん」、浦辺粂子の「この子は悪い子だよ」というセリフが心地よい。これだけで親子愛が感じられる。お上手です。
日本家屋の奥行きを利用した距離や隔絶の描写が非常に巧い。一方かなり胃がキリキリする物語であった。つらい。
tokio

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4.1
Rec.
❶17.12.16, 神保町シアター/女優で観る<大映>文芸映画の世界
何故自分が成瀬作品のことをそこまで好きになれないのかがよく理解するきっかけになった作品

成瀬作品は日本の他のモノクロ時代の巨匠と比べても陰影の印象が薄く、そのため映像を見て目に焼きつくような瞬間がほとんどないから物足りなく感じてしまう

加えて長回しのシーンが少なく、もっと舞台全体を映すカットを持続させても良いだろうと思うところでも数秒で人物に切り替わってしまうから、分単位で映される画面が好きな身としてはイライラして仕方がない

しかもそのカットの切り替わりが大抵台詞きっかけであるため、話す人物を映す情報程度の役割しかないようにも感じるから、味気ない印象を覚える

成瀬作品のこういう点は作風とも取れるし、むしろこういうのが好きな人もいるのだろうけど、やはり以上の点がどうしても自分の肌に合わないし、逆に当てはまらない作品の方が成瀬作品では好きな部類に入るから、つまりは成瀬らしさが自分には苦手ってことなんだろうと我ながら思う
ケイス

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4.5
これまた普遍的な、人間と家族のヒリヒリする話。けど滑稽で面白い。今だったらドロドロしそうな話もあの時代ではあぁもサッパリしてるもんなんか。気持ちがいい。下町と山手の対比が面白い。
母親(浦辺粂子)の子供4人(1男3女)はいずれも父親が違う設定で、清子(高峰秀子)はその末っ子だが一番しっかりしている。

複雑な人間関係の中心にいるのが小澤栄であるが、清子は凛とした態度で観ていて気持ち良い。また、世田谷に引っ越した近所の兄妹の香川京子も感じ良し。

「渋谷で温泉旅館やってんのよ。あの『クラゲ印』の」というセリフ、「珍しい『電蓄』ね」という高峰のセリフ、道端に設置されている木製ごみ箱のような昭和の風景などが面白い。(木製ごみ箱は、自分が小さい頃には東京で見かけたものである。)

余韻を残した佳作だと思う。
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