shikibu

稲妻のshikibuのレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
3.7
実の娘がいないのに、その夫が実家に居座り混んでるのが面白い。成瀬映画の登場人物はみんな嫌らしいけど、なぜか見捨てきれない人間味にあふれてる。
死んだ夫の浮気相手のところに行くシーンが白眉。めちゃくちゃ強気で笑ったし、去り際、二階からそっとのぞいてるのにぞっとした。
ラスト娘が産まないでほしかったって最低な言葉を母親に言うし、母親も産みたくて産んだわけじゃないって反論するどん底みたいな会話シーンがあるけど、そのあと稲妻を見てケロッとするのがスゴい。
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