八丁堀の秀

稲妻の八丁堀の秀のレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
4.1
昭和27年の作品。
父親が違う訳ありの四人姉弟と母親、末娘に言い寄る男、独り暮らしを始めた末娘の隣に住む兄妹が主な登場人物。末娘を演じる高峰秀子が素晴らしい。他の俳優もいい。特に末娘に言い寄る小澤栄太郎のねちっこさ。
家族に起きてるいろいろな問題は解決していないがラストには救われる。
冒頭の銀座の風景、下町の路地裏、当時まだ「郊外」だった世田谷の住宅街が撮影されている。これはある意味、貴重な記録になるかもしれない。
ラスト直前の稲妻の描写も素晴らしい。
撮影は後年、鈴木清順監督の作品に携わる峰重義。