河瀬直美は今作と「萌の朱雀」しか見たことないんだけど「萌の朱雀」の方が個人的に好きだった！
「萌の朱雀」だいぶ忘れてるし、比較することもないかもだけど「萌の朱雀」の方が舞台が山奥で雰囲気が出てる感じがする。山の風景が説得力持たせるというか…。
今作はストーリーが全体的に詰めこみ過ぎな印象もあって、樋口可南子演じる女性が語るシーンは説明的過ぎるし、祭りのシーンは構図も曲もあまり変わらない印象があって物足りなかった。
現実的な方向に行くか、抽象的に行くかではっきりしないまま終わっていった作品だった。
生瀬勝久が街の人と祭りについてディスカッションするシーンとかすごい好きだったのになぁ…。
母親に陣痛が起きて主人公たちが走しっていくシーンとか、最後のあたりで街並みを空撮で映すまでの流れとか（過去の声が重なった気がするけど、あそこ好き！）河瀬直美って、すごい自分の間を貫く人なのか。
作家として当たり前かもしれないけど、なんとなくチグハグに見える時もある。
でも前にどっかで聞いたことあったけど、監督ってあんまり芝居やんない方がいいかも。
