沙羅双樹(しゃらそうじゅ)の作品情報・感想・評価

沙羅双樹(しゃらそうじゅ)2003年製作の映画)

SHARA

製作国:

上映時間:99分

ジャンル:

3.8

「沙羅双樹(しゃらそうじゅ)」に投稿された感想・評価

chloe

chloeの感想・評価

3.8
奈良の古い街並、静かで音楽を排除した作風、客観的な視点、ドキュメンタリーかと思うようなカメラワーク。
『萌の朱雀』よりも、生身の『人間』に近付いた気がしました。
人それぞれ悩みや問題を抱えているんだけど、それをドラマチックに描くんじゃなくて、すごくありふれた日常として描いてます。
祭りのシーンはすごく印象的。
他のシーンとの「静」と「動」のコントラストがすごく面白い。
これは見事な河瀬直美監督作品であった。
とくに「バサラ祭り」なる祭りシーンが最高であり、「人間輝ける時に、輝かんと!」という言葉に感動した。

全編にわたって、走る少年たちを追いかけるカメラ、走る自転車を追いかけるカメラ、いずれも走っている人物の後ろから撮影されているのだが、良く撮ったと思う映像。

河瀬監督の地元=奈良を舞台に、この映画は河瀬監督でなければ撮れない。

河瀬直美監督の傑作のひとつと言えよう。

<映倫No.116549>
映画男

映画男の感想・評価

4.5
よかった。この映画は、多分失踪した少年の目線で撮ったんだと思う。お母ちゃんが子どもを産んで、ふわぁと空高くカメラが上昇してエンドロールが流れた。きっと失踪した少年は、母親から生まれてきた赤ちゃんを見届けて無事に成仏したんだろう。そんな気がする。いやあ良い映画やな、ホンマに。
家族の1人がいなくなった一家それぞれが、以来数年間ハッキリと口には出さずともその陰な出来事を抱えながら街の中で日々を生きていく…みたいな感じ。

奈良のならまちというところが舞台らしいんだけど、小道や入り組んだ路地がほんとに風情があって、でも完全たる観光地としてだけではなくて今実際住んでる人もいてリアル感ある一方で、少年のいなくなり方が不自然というか、走ってたら消えたみたいに非現実的で、ちょっと映画全体の雰囲気との親和性がなくて、スッキリしなかった。

手持ちの撮影も部分的には、例えば路地奥にどんどん走り入って行くようなところはいいけど、全編に渡るとただただ目が疲れる…

あと高校生のお二人さんの神社でのファーストキスはなぜあんな長い?普通ああいう場合のキスって1秒くらいだと思うんだけど、10秒以上あっておかしかった。

このレビューはネタバレを含みます

特典より抜粋
「この世界に生きている全ての人々はもっと広い部分で何かを受け止めている。
明らかにこちら側が脚本なりで全部を決めて現場に入ると、俳優がスイッチオンしてやると思う。でもそうじゃないと思う。」

沙羅双樹は仏教における無常の象徴とされている。私の中で無常っていうのは、この世は絶えず移り変わっているっていう意味だったと記憶している。

カメラが絶えず動いているのも、そういうことなのかなーと。このカメラは一体誰の目線だったのだろう。不思議な気持ちにさせられる映画でした。

兵頭さんかわいい。
祭の日、兄弟が消えた・・。
その5年後、また祭の日がやってくる。
唐突に兄弟が見つかったの知らせ。
かたや、近所のガールフレンドが出生の秘密を、母親に聞かされる。

全て、日常のヒトコマであり、通常の生活のごく一部であり。

見事なまでに、演技をしてない映画で、カメラもほぼ手持ちカメラの撮影の様で、画面が安定してない。

伏線の処理とか一切無い。兄弟が発見されても、セリフの中で処理されてる。生瀬勝久のシーンが良かった。

けど、なんか引かれる作品です。

この作品の生瀬勝久は、めっちやイイですね。

ちなみに、舞台背景が奈良の下町なんですが、私達が映画サークルの集ってる街がそのもので、見覚えのある所々が出てきてびっくり!
ギャスパーノエへ
日本の沙羅双樹って知ってる?
吐き気がするぜてめえ
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.7
「沙羅双樹」って言葉きくとやっぱ平家物語の「祇園精舎の鐘の声~」の一説を思い出しちゃうね。なんとなく分かるような分からんような不思議な映画。ただカメラのぶれだけはちょっと勘弁してほしかったかな
なんとなくタイトルが気になり観てみた作品。

主人公が存在しない完全客観視の実験的作品なのか、個人的に若干の締りの無さというか、ダラダラと映る映像に飽き気味だった。

奈良の古い街並みやそこでの生活感等は使用しているカメラと相性が良くシンパシーを覚える。

先述通り、完全に第三者目線で撮られているため、とりわけ登場人物に特別な意味やキャラづけをしているわけではない為、淡々と映された映像が流れているといった印象。

テーマとしては諸行無常的な仏教観をフィーチャーしているのだろうが、シナリオもあってないような感じで、物足りなさを感じたかな。

個人的にはシュンとユウの淡い恋物語に発展してほしかったかな。
daisak

daisakの感想・評価

3.8
透明で、瑞々しく、エネルギーに満ち溢れた主演の2人が素晴らしい。
輪廻転生。
バサラ祭りってまだやってるんやね。
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