浅野公喜

うわさの名医の浅野公喜のレビュー・感想・評価

うわさの名医(1951年製作の映画)
2.9
ケイリー・グラント演じる名医が妊娠した女性と恋に落ちる&その人気の高さに嫉妬した医師によって失脚させられそうになるジョセフ・L・マンキウィッツ監督&脚本のヒューマンドラマ。

上記の通り二つのストーリーが有るような感じですが、徐々に繋がりが浮かび上がりエンディングへと向かうというわけではなく。台詞はマンキウィッツ監督らしく洒落てるのですが凝ってる分だけ理解咀嚼に時間がかかり会話も冗長で展開の遅さが気になり、中盤以降は医師の助手的存在である謎の老人の過去が暴かれるのですがこれも突飛と、作品のテーマがいまいち把握出来ませんでした。せめて失脚を企む他の医師の心情等をもう少し描いてくれればより感情移入出来たかもしれません。

しかも今作はそこまでユーモラスではないのにコメディにカテゴライズされる事もあるらしく余計ややこしい作品に感じました(笑)。
浅野公喜

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