作中でバンクシーが語っていましたが、僕もアートは利益が目的で産み出されるものではないと考えているし、またアートは個人に内在する感情やイメージなどが身体内部に留まりきれず爆発するように表象されるものだと考えているので、そういう意味ではティエリーの制作物にそういったものはなく、模倣に過ぎないと感じました。
しかし「バンクシーが推薦した」という事実が付加された(人々はメディアなどを通して知る)となると、思考を麻痺させられるのも分かります…。
ドキュメンタリーですが、アート(絵画、文芸、音楽など)に興味のある方なら楽しく観ることができるのではないでしょうか。
