バンクシー展に足を運ぶことになったので鑑賞。よく知らんおっさんのドキュメンタリーということを冒頭で知り「何を見させられるんだろう」と懐疑的だったが、話が進むにつれて滑稽さがかなり笑えた。商業的成功を収めることと、その裏に隠された作家のアートへの情念ってまったく関係ないんだなと思った。人もメディアに踊らされるだけ。痛い誤算を逆手にとって映像作品にしてしまうことがバンクシーのアイロニカルな作風と通じていて、一貫したカッコよさを改めて感じた。そしてティエリーは継続してその後も商業的に成功を収めている、という締め方も。
