カートラッセルクロウ

死体と遊ぶな子どもたちのカートラッセルクロウのネタバレレビュー・内容・結末

死体と遊ぶな子どもたち(1972年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

他のユーザーの方々が指摘するように、この作品はテンポが非常に悪いです。オープニングとラスト30分の盛り上がりを除いて、愚かな若者たちのどうしようもない戯れに、長時間付き合うことになります。
ただ一方で、評価すべき点が1つだけ。それはロメロが『ナイトオブザリビングデッド』を製作して、4年しか経っていない1972年の段階で、すでに籠城型ゾンビ映画のツボを押さえた作品展開をみせている点です。まだゾンビ映画の主流が定まっていないこの段階で、ゾンビの特徴を捉え、ゾンビ映画らしいオチをつけている点には素直に感服です。ゾンビのビジュアルに関しても、ロメロの『ゾンビ』以前の作品と考えると、文句も言いづらく、単純な見た目の恐怖はそれなりにあったかと思います。
監督の処女作ということで、おそらく『ナイトオブザリビングデッド』にインスパイアされて製作されたのだろうが、ほとんど後半が同じ内容の作品なだけに、手を出すのが早いなぁと思わずにはいられない。愚か者の主人公は、監督と共に脚本も書いているアランオームズビーが演じている。頭がおかしいのは役の中だけではないらしい。