Jeffrey

思い出のサマーキャンプのJeffreyのレビュー・感想・評価

思い出のサマーキャンプ(1989年製作の映画)
2.5
「思い出のサマーキャンプ」

冒頭、1935年の大恐慌の真っ只中。16歳の青年とその弟。夏休みの新しい仕事、図書館、水恐怖症、指導員、資格、ヒステリーな母親、混乱、貧困生活、叔母、仲間。今、一夏の思春期物語が始まる…本作はケヴィン・サリヴァン監督が1989年に監督した映画で、日本では円盤化されていないが、「マイライフ・アズ・ア・ドック」に続いて思春期物語の傑作として当時少なからず話題になっていたそうで、その謳い文句に惹かれこの度VHSを購入して初鑑賞したのだが普通に良かった。

さて物語は、1935年、大恐慌の真っ只中。母の細腕で育てられた16歳のライアンは、夏休みの大切な働き口だった運搬の仕事を断られ、家計の援助ができず困っていた。サマーキャンプの指導員募集の話を耳にした彼は、図書館で一夜漬けの勉強をして面接に向かった。実は街から1度も外に出たこともなく、大の水恐怖症の彼に指導員の資格などあるはずもないのだが、面接は必死のハッタリで切り抜けた。しかし彼の熱意は認められ指導委員長に任命されてしまう。ちょうどその時、叔母の家に長い間預けられていた弟のサリバンが叔母の都合で家に戻されてきてしまう。貧困生活に疲れてややヒステリー気味の母は混乱して、自分は昼間働きに出るので弟の面倒はライアンが見るようにと命じる。ほとんど一緒に暮らしたことのないサリバンを連れてサマーキャンプに参加する羽目になったライアン。指導員として何の経験もないことがバレないようにするだけでも大変なのに、厄介な弟背負い込んでしまったライアンのサマーキャンプが始まる…と簡単に説明するとこんな感じで、中々の拾い物である。
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