この作品に対し少年時代に抱いた印象と、
大人になった現在とでは見え方が大きく異なる。
何がそうさせたのだろう…
論点は作中の登場人物のひとりであるバーク氏の発言、
「あれは貴重な生物だ。地球に持ち帰ろう👍」についてだ。
多くの入植者たちが移住した惑星LV-426、
調査に向かった御一行は少女一名を除く入植者たちの全滅と、その原因となった怪物の脅威を目の当たりにする。
怪物、つまりエイリアンの殲滅と惑星LV-426からの脱出を目指し、海兵隊を中心に調査団御一行は一致団結するのであった。
ただひとりバーク氏を除いて…
多数派の意見はこうだ。
「時間、お金を消費し命まで賭けたが報酬は無し、
おうちに帰ろう」
バーク氏ただひとり、
このリスクへの対価を求めた。
あれを地球に持ち帰れば大金が手に入る。
あの時代、
わたしを含めみんなが彼の行いを悪と決めつけた。
でも考えてみて欲しい
世間を知らぬ少年時代、
正しいと決めた理由は何であったか
経験を経て世間を知る大人となった今、
何を優先させているのだろうか…
かつての正しいは、はたして今も正しいのだろうか…
或いは今の時代を生きる為には
何が求められているのか…
利益優先の為の人員削減、組織規模でのハラスメントを行使し退職に追い込み
人を路頭に迷わせる会社の行いと、
種を人体に寄生させコールドスリープ、
検閲を逃れエイリアンを地球に持ち帰り対価を得る所業
何がどう違うというのだろう…
ですって😘