冬の亡霊

新・フランケンシュタインの冬の亡霊のネタバレレビュー・内容・結末

新・フランケンシュタイン(2011年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

2011年製作とは思えず、90年代に撮られたと言われれば素直に納得してしまいそうな雰囲気の映像。
リメイク作品なのにオリジナルに全然リスペクトが感じられない。

フランケンシュタイン博士の作り上げた怪物(=実は死んだ弟)が包帯ぐるぐるで完全にミイラ男だったり、メシが不味すぎてブチキレて人を襲って食べ出したり、心臓を素手で貫きまくったり、バラバラになっても動き出しパーツを集めて再び合体する不死身の再生能力を発揮したり、と、白塗りのクソみたいな造形のクリーチャーが暴れまくるだけで、オリジナルにあった博士の懊悩や怪物の優しさと悲哀が一切省かれてただのモンスターパニックに仕立て上げられてしまったので、そうじゃない、そうじゃないというツッコミしか出ず、個人的には全然楽しめなかった。

私に復讐する為に愛する妻を狙っているのだ!とか言っといて、やっぱり繁殖の為だ!って急に変えてんじゃねーよ(笑)。目的がどっちにしろ妻は狙われてしまい、妻は自ら死を選ぶ。
…と、正直ここで終わってても良かったが、博士は懲りもせず妻を復活させる。当然のようにクリーチャー化しガブリ。おいおい、こうなるの絶対わかってただろ! 怪物と一緒に闇に消える妻。
せっかく妻が繁殖食い止めたのに復活させて繁殖達成させちゃう博士のエゴイスティックさと無能ぶりに反吐が出る。

あとこれは好みの問題だろうけど、妻のエリザベスが胸を寄せて上げ過ぎだったり、ぽっちゃりの域を越えてて全然可愛く思えなかったのも敗因か。