中国の秦王朝が滅び 激動の革命期、その表舞台に立つ 華やかな三姉妹の物語。当時まだ権力のある三女美鈴本人が存命中だったので、脚本はかなり美化されたものだろうとは想像がつくが キャッチコピーの「一人は金と、一人は権力と、一人は国家と結婚した」は、魅力的で 興味をそそられる。
私の好きな美しい中国の面を 女性監督らしく描いている。とはいえ、伝記もの 物足らなくもありますが…
花嫁の荷物を舟で運ぶシーンは 心に残ります。真っ赤な絹地のカバーがかけられて…
昔 中国人留学生のコ・イちゃんが里帰りする時 私も中国旅行がてら行動を共にし 彼女の実家に招かれました。両親が医者と聞いていたので豪邸を想像していたら 築年数のたった団地の2K。文革で変わってしまった暮らしの中で 素晴らしい食事でもてなして下さって 帰りにはお土産も…それは 可愛いお稚児さんの刺繍が所々に施してある見事な赤い絹地でした。嫁入りに持たせるものだと聞いて 複雑な気持ちに…
革命後は 姉妹は会うこともなかったとか。袂を分かつ 寂しい物語でもあります。
