昼行灯

怪談昇り竜の昼行灯のレビュー・感想・評価

怪談昇り竜(1970年製作の映画)
3.6
見世物小屋と土方巽と阿片窟ハーレムのフルコンボ~!物語の本筋とは関係ないところで盛大にやらかしてくれて、助かる🙏

正直任侠ストーリーはどうでもよくなってもうた。5人並んで初めて背中の龍の刺青になるとか、背後に隙を与えるだけだし、相対する敵にアピール出来なくないか?

猫のような演技は、アングラ舞踏家の土方巽だからこそできる所業だったわね。冒頭の猫が擬人化したということなのかな。その他一切説明無しの土方巽、、モブがデカい銀紙をひらひらさせるなか1人踊ってるシーンがガチで意味不だった

見世物小屋やハーレムでめちゃくちゃ女優を裸にしてる割に物語にかかわらせないのうける、学芸会や文化祭のような安っぽい美術がキッチュでよい

女座頭のライティングがよかった。常に前髪で顔の全体像が映らず、さらに影ができるような照明作りがされている。ヴェールの機能の可視化のように思える。本来彼女は梶芽衣子の敵方の組長の娘で、梶芽衣子に盲目にされたという設定しか与えられておらず、他者からの印によって成立しているという意味では不在の本質、つまり女性的だものね。
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