ひとりイーサン・ホーク祭㊽
原作の小説の日本語タイトルは『愛にあふれて』。"Rich in Love"の直訳に近いし、映画のタイトルもこれにしたほうがわかりやすかった気がする。
これといって尖ったところのないファミリードラマだけど、家族の成員間の関係がドライなので解放感がある。既存の家族のあり方を変えることになる行動をとったとしても、家族に対して愛がないというわけじゃない、ということに主人公が気づいていく話。
にしても主人公の落ち着きっぷりがすごい。同じ年齢で同じ立場に置かれたら私絶対パニックになって家出してた。
イーサン・ホークのキャラクターは掘り下げ不足で、メインストーリーに絡む雰囲気を醸しておきながら特に回収されずに終わるので、彼目当てで見ると肩透かし感がある。