映画おじいさん

堕ちた天使の映画おじいさんのレビュー・感想・評価

堕ちた天使(1945年製作の映画)
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悪い主人公が真面目っ子ヒロインを口説く際に「(君が大好きな)本や音楽はつまらないと思ったら、スキップしたり止めることが出来るけど、人間に対してはそれが出来ない。だから君は本当の人生を生きていない(のと同じだ)」という感じの台詞があって、なるほどでした。
「本」のところは「映画」にも置き換えられる。人間嫌いの私がどうしてこうも音楽や映画に惹かれるか分かったような気になりました。

裏切ってもヒロインに信頼されまくる主人公は本当に幸せ。逃した魚は大きいかもだけど信頼してくれる人間と一緒にいることが一番。
同じく(はっきり言ってしまえば)騙され続けたダイナーのおっさんは他人から見れば可愛いけど本人は不幸、というか不幸に気づく日がいつか来る。