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復讐のビッグガンのJeffreyのレビュー・感想・評価

復讐のビッグガン(1986年製作の映画)
3.0
「復讐のビッグガン」

冒頭、葉巻を吸う男のクローズアップ。ここはコンゴ。美しい海と現地の子供たち、カードゲーム、フランスのリヨンへ。武装自警団、襲撃、愛娘の死、銃撃戦、不良グループ、忠告、旧友、肉体。今、男は復讐を誓う…本作はジョゼ・ピネイロ監督が1985年にアラン・ドロン主演にしたアクション映画で、この度BDが発売され初鑑賞したが面白い。今回は1987年6月21日のテレビ放映時の日本語吹き替えが初収録されているようだ。悪を持って悪を制す、ギャングを粛正する武装組織に壮大な戦いを挑む凄腕の元刑事を俺の永遠のアイドル、アラン・ドロン様が見事に演じ切るわけなんだが、し、渋いね。ハードアクションを大展開させる1985年製作のフランス映画だ。


さて、物語は愛娘が武装自警団の襲撃に巻き込まれ無残に殺害された男の復讐劇が始まろうとしている。彼はアフリカのコンゴからフランスのリヨンへ到着する。悲しみをひた隠し、鍛え抜いた肉体に白いスーツをまとい舞い戻るダニエル・プラット。旧友のライネル警部の忠告を振り切り娘の亡骸に復讐を誓う。街の不良グループを粛正して回る謎の武装集団。元刑事のキャリアを生かし、手がかりをつかむ。拳銃の受け渡しが行われた会員制の射的場を突き止めるが彼の命も危機にさらされる。

アランドロンが冒頭で葉巻を吸うファースト・ショットとかマジでかっこいいし、その後に浜辺で黒人男性と一対一で戦うのだが、カミソリで黒人のヒゲをなめてそれを剃る場面とか強烈なインパクト。そして彼の鍛え上げられた肉体美は圧巻。んで、アランドロンに魅了された黒人女性2人が彼を奪うためにその場で喧嘩するのも笑える。このオープニングって本当に必要だったのだろうかと思ってしまうほど物語の内容に意味がなく、7分が過ぎてからこの作品の重大な事件が起こるポイントに変わる。

てか、これさVHS版やDVD版やテレビ放映版で様々なタイトルがあってこんがらがる…復讐のビッグガン・リヨン連続殺人事件/炸烈!復讐鬼刑事・死のガンショット/凶悪の街・刑事の勲章とか。この作品ドロン演じる男が娘を殺されてしまい復讐する話なのだが、物語が始まって10分位で娘が武装自警団に銃殺されるんだが、それがあまりにも残酷すぎてやばい。そんで、現地の黒人の男の子と海で遊んでいる彼に娘が殺されたとを伝えられショックを受ける場面で何故か黒人の女性がその娘の写真を見て大泣きしているのがよく意味わからなかった。仲間で顔見知りだったからと言うことなんだろうけど、そっから娘の死体を遺体安置所で対面するドロンが、娘の死体(亡骸)の唇にキスをする。そんで娘の埋葬が始まり、暗いお通夜ムード入る…

そんでアランドロンのエアロビクスが始まって、筋トレ描写が映されていくんだけど、なんかもはやおじさまアイドル映画に途中で変わっていく。腹筋、ボクシングと鍛えまくる。そんで最終的にサーカスのピエロに扮装するまで復讐するって言う復讐物語。案外展開スピードでアクション多めで楽しめた。
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