えびしお

トゥルー・カラーズのえびしおのレビュー・感想・評価

トゥルー・カラーズ(1991年製作の映画)
3.1
2人は生まれ育った環境の違いを超えて、たしかに親友同士だった。しかし、生まれ育った環境の違いが、2人の友情を壊した。
ピーターには父と同じになりたくないという強い思いがあり、それが人生に対する心の余裕を失わせた。人を裏切っても汚いことに手を染めても成功しようという野心には感心するが、結局、自分のことばかりになって、自分を大切にしてくれる人を大切にしないと破滅してしまう。
本当の成功とはなんなのか?友情や愛情を失ってまで得る価値のあるものなのか?自分の人生で何を大切にするかだけど、誰にも愛されなければ、成功したところで本当には満たされないと思う。
互いに相手に対する親愛の気持ちを捨てきれないラストシーンがよかった。