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トゥルー・カラーズのsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・カラーズ(1991年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 30年近く前の作品でありながら、退屈することなく夢中で見ました。多分、友情・人間関係・昇進・恋愛など、朽ちないテーマだったせいだと思います。『スーパー・チューズデー』に似た感じだけど、この作品の方が策略が巧みな感じで良かった。
 『マルコヴィッチの穴』のジョン・キューザックがピーター役で、法律学校に通う学生です。学生寮のルームメイト、ティム役をジェームズ・スベイダーが演じています。ピーターは貧しい家庭で育ち、ティムは裕福な育ち。車の接触事故で二人は出会い、大げんかから始まるのですが、次第に友情を育んでいきます。ピーターは議員を目指し、ティムは司法省の弁護士となり、華々しい人生を歩んでいきます。
 ピーターは、自分が昇進するためには手段を選ばないタイプ。こういうタイプの人って、元々そういう才能に長けているのか、映画・小説、あるいは知人の行動からヒントを得ているのか…。そんな彼をよく知るティムが次第に呆れ果てて、匙を投げてしまうのも頷ける展開です。仕事や女まで台無しにされたら、溜まったもんじゃないですよね。ラストでピーターが、学生時代に賭けたお酒を玄関先へ置いていくところ、二人の人生を思い起こし、一件落着した感じで良かった。正義が勝つので、見終えた後の後味も良いです。
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