リカオ

ぼくのバラ色の人生のリカオのレビュー・感想・評価

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)
4.6
「女の子になったら結婚するんだ」
「ぼくは男の子?女の子?」
とか

「取り替えただけよ、なにが悪いの?」
とか

内容もさることながら私の理想の部屋にしたいお家ばかり
ママのお洋服みてたらKENZOが着たくなる、そして丈を短くしたくなる

ママは自分らしくあろうとするのに、なぜ息子はダメなんだろうなあ
今ある難しさをそのまま映像にしたような映画だった

20年経っても、あんまり変わってないような気がするし、これからもあんまり変わんないと私は思う。
特異なものにならないなんて無理で、自分達が一番わかってるだろうし、マジョリティが歩み寄ることを望んでなんかいないかもしれないし、

この更衣室嫌だろうな、トイレも嫌だろうな、どうしてあげることもできないな、どうしたらいいんだろうな、
っていつも考えているけど、私は当事者ではないから、いくら当人の気持ちを思い遣ってもきっと正解じゃない(相手が誰であってもいつもそうなんだけどね)

私はずっと蚊帳の外から、大丈夫だよ、っていう視線を投げかけるしかできない
自分らしくある人に非難を向けない世界がどこかにありますように、パムの世界が。
きっとどこかにあるはず、一人一人それぞれにとっても同じだもんね、転職活動したりする人も自分らしく居られる場所探しだ
きっとどこかにあるはず!

私も探している。そのために自分の好きなものを着て、自分の好きなものをアピールするようにしてみた。効果があるかはまだわからないけど、この先も試行錯誤で、"自分探し"だ。私も頑張るよ、っていう気持ち。
リカオ

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