プログレ

狼男のプログレのレビュー・感想・評価

狼男(1941年製作の映画)
3.5
【ビターだけど情緒のあるラスト】
ラストの父の沈黙と余韻の雰囲気がいい。
地主で地元の有力者、狼男になった主人公の父でもあるという人物の威厳、誇り、体裁、哀愁、息子への愛、すべてがにじむ深みのある空気。

周囲の「若旦那はヒロインを庇って死んだ」という誤解をあえて正さず
自分が何も言わず黙って飲み込むことで誰も悪者にせず全員を守る。

このラストだけ別の映画じゃないかと思うくらい良かった。

【ベルセルクの元ネタ?】
次の狼男の犠牲者になる人物の手に
狼男以外には見えない五芒星のマークが浮かび上がる演出は、
ベルセルクの贄として捧げられた人物に出る烙印の元ネタか?

【美術】
銀で出来た狼とペンタグラムの飾りがついたステッキがかっこいい。
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