けーはち

ゾンビ・ソルジャーのけーはちのレビュー・感想・評価

ゾンビ・ソルジャー(2007年製作の映画)
2.5
傭兵軍団は鉱山調査の依頼を受け謎の洞窟に到着。そこで突然不可思議な攻撃を受ける。依頼主は偽の情報を渡したが実はそこはかつてのナチのオカルト超科学の研究施設だった。

★依頼と食い違う事実に語らない依頼主、そして正体不明の攻撃で追い詰められ重苦しくなる前半の雰囲気はGOOD。しばしば「志村、後ろ後ろ!」なドリフコントをやってくれる。切れかけて明滅する電灯に合わせて瞬間移動するなどのホラー的な画作りもなかなかいい。

★後半はゾンビ(というかアンデッド)ソルジャーが無敵でゾンビものとしての爽快さはないかな。1人ずつ殺され、報われない静かなバッドエンドを志向したのであれば悪いというほどではないが、タイトル詐欺ではある。

★この映画そのものより「実は3部作である」という事実が面白可笑しい。しかも、2作目は「アウトポスト BLACK SUN」で、3作目は「ヒトラー最終兵器」と、全く邦題に連作感がないのがいかにもB級映画、ドイヒーである。

★どうでも良い話だが、洞窟中で突然鳴り響く目覚めの音がベートーヴェン交響曲第九番の第二楽章で、これは、日本の特撮ファンにとっては「シャンゼリオン」の黒岩省吾のテーマなんで、妙に楽しい。もしかして、2作目がBLACK SUNだし、このナチの改造実験兵士というのは実質仮面ライダーなのか……!