ゆーゆ

美しいひとのゆーゆのレビュー・感想・評価

美しいひと(2008年製作の映画)
5.0
大学のゼミにて鑑賞。ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』を、現代の高校を舞台に翻案した作品。2007年大統領選挙におけるサルコジの発言に対するアンサーとのことだが、個人的には翻案の必要性は特に感じなかったかも。この作品全体を危うげに支えるのは、まさにルイ・ガレルとレア・セドゥの美しさ。語られない想い、意味深な視線、息苦しさ・・・・・・。邦画の「ドキドキ!先生と生徒の秘密の恋♡」なんて簡単に吹き飛ばしてしまう、そんな威力を持つエロス。静かな哀しさが横たわる作品の中で、一筋さし込む光のような2人の笑顔に心奪われた(終盤の横断歩道のシーン?)。何回も観返したい、その度に美しさに耽りたい。
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