福福吉吉

新・少林寺三十六房の福福吉吉のレビュー・感想・評価

新・少林寺三十六房(1984年製作の映画)
3.0
清王朝の中国、勉強は苦手だが頑丈で強くお調子者のフォン・サイヨ(シャオ・ホウ)は行く所々でトラブルを起こしていた。ある日、満州人のみ入れる武官会館に入ってサイヨが暴れたため、サイヨはお尋ね者になってしまう。そこでサイヨの母チョイファはサイヨを少林寺に預けることにする。サイヨは三十六房の住持サンダ(リュー・チャーフィー)の下、修行をすることになるのだが...。

本作の主人公フォン・サイヨの性格がかなり酷い。母親に鍛えられて強いため、自分勝手な人間になっており、観ていて感情移入するところが全くない。自分の考えを力づくで押し通す傲慢さは腹が立ちました。

フォン・サイヨはトラブルばかり起こして少林寺に預けられるのですが、少林寺でも修行を真面目にせず、サンダに目をつけられます。サイヨは問題児になっていて精神的に全く成長しないので救いが無かった。

少林寺三十六房の修行内容は工夫を凝らしていて、観ているだけで面白いです。また、この修行内容が後々のアクションに生かされているのもポイントが高いと思います。

後半はサイヨが余計なことばかりして、サンダが尻拭いする展開になっていて、個人的にはサンダに感情移入していました。ストーリー途中で主人公がサンダになっていました。

終盤はサンダと少林寺三十六房の修行僧たちが大暴れし、多勢相手の格闘アクションは見応えがありました。

面白かったですが、主人公はサンダの方が良かったと思います。

鑑賞日:2023年1月17日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ
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