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ベン・ハーのぉゅのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
3.7
2021年 鑑賞 21-157-6
ルー・ウォーレス先生の小説「ベン・ハー」を原作に、1907年に15分のサイレント映画で製作され、1925年に同じサイレント映画で2度目の映画化。そしてこの2度目の映画にスタッフとして参加したウィリアム・ワイラー監督が34年後に3度目の映画化をした、帝政ローマの時代に、国を失った民族であるユダヤに生まれた青年:ベン・ハーが苛酷な運命に、イエス・キリストを絡める、宗教色が色濃く出た作品。

ベツレヘムの星々が輝く下、馬小屋で救世主が誕生してから26年の月日が過ぎた。ユダヤ人が住む辺境のイスラエルでは、政務を覧する総督の交代が迫っていた。裕福なユダヤ貴族の若者、ジュダ・ベン・ハー(チャールトン・ヘストンさん)は、軍司令官として戻ってきた旧友メッサラ(スティーヴン・ボイドさん)との再会を喜ぶ。ユダヤの民が希望の光とする救世主の存在を、未開の頑迷と否定する一方で恐怖をも感じていたメッサラは、王家の流れを汲み人望のある友人ベン・ハーに、ローマ側に協力するよう求める。しかし、同胞の苦難に心を痛めていた彼は、その誘いを断り...

心優しきベンの友情、愛国心、怒り、復讐心等に巻き込まれた、ジェットコースターのように、上がったり下がったりの人生を描いた212分。

あの “瓦事件”により、一気に転落をしたベン... 手元とバックしか見えなかったが、あの人は、間違えなく、ベンの中の神様だったと思う。

人生はどう転ぶかはわからない... あの人を助けたことから好転し、祝賀ムードのパレードなのだが... 上層の人間はいい顔をしなかった...

星の名前が付いている馬4頭が、ベンの元へ。アンタレス、リゲル、アルタイル、アルデバラン。 有名な星座の星の名だ。

有名な馬戦車レース。馬は4頭で、車輪付きだが、馬を人が操るという意味では、現代でいう競馬か?ラッパのファンファーレもあった。
何故だか、戦車レースの内容だけに既視感が。どこかで、そのシーンだけ観ている?

戦車レース後は宗教観が強いが、“十字架” のシーンは心揺さぶられる。多額が投入されたであろうアクションシーンやガレー船を漕ぐシーン、レースシーン。もちろんCGなんて無い!楽しく、長く感じず拝見出来た名作だった!

私には友がいないので、友と袂を別つことも、友に裏切られることも、友に復讐することもないが、もし私が絶望する時があるとしたら、親族か全く知らない他人発信だろうな...
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