映画おじいさん

肉体の学校の映画おじいさんのレビュー・感想・評価

肉体の学校(1965年製作の映画)
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こざかしいギミックが満載で60年代後半のダメなアヴァン邦画の見本のような作品。

パチンコ屋のシークエンスなんか普通に撮れないのか⁉︎と怒鳴りたくなる鬱陶しさ。

ブルジョワおばさん・岸田今日子が若い男・山崎努を捕まえてマゾ的献身をしていたものの、次第に立場が逆転してサディスティックにビシビシと山崎を責めるという物語。変態な話なんだからオーソドックスにキチンと描けばそれだけで充分に面白いのに…残念。

岸田今日子のブルジョワくそババア仲間に映画評論家がいて、そのメチャクチャいけ好かない感じに監督の私怨が表れているようで笑った。
監督は原節子の甥。だからこんなアートっぽい映画を撮っても鈴木清順みたいにクビにならなかったのか。