歩葉戸路素

中国超人インフラマンの歩葉戸路素のレビュー・感想・評価

中国超人インフラマン(1975年製作の映画)
5.0
中華製鬼畜特撮映画

個人的にZ級指定したが全編飽きが無く、ぶっ通しで最後まで観れる最高のエンターテイメント映画
誰にでも勧めることができる傑作(勧めても誰も見てくれないけどね…)

科学特捜隊の隊員が博士の極秘開発により『インフラマン』というヒーローに変身し、悪の組織と闘う王道特撮モノ
粗筋は王道、しかし細部は反王道的である
日本の特撮じゃあり得ない要素をまとめてみた

・悪の組織は初っ端から人間の基地を奇襲し、開始早々隊員を壊滅寸前にまで追い詰める!卑劣だが合理的だ!

・インフラマンとクモの怪人が唐突に(何の説明も無く)巨大化して闘う場面があるが、怪人が弱ると人間サイズに縮まり『隙あり!』という感じで巨大インフラマンはソイツを踏み潰す!!(笑)闘いに情けなど無用である。潰された怪人からは緑色の出汁が飛び出て気持ち悪い…

・インフラマンは八つ裂き光輪の様な技で悪の女幹部の手首を切断する!女幹部は『ぎゃあああ』と悲鳴を上げる。スプラッター映画に早変わりだ!

・極秘に開発されたインフラマンだが初登場時、名乗っても無いのにその辺のガキから『あっ!インフラマンだ!』と指差され何故か名前が割られている。一方、悪の怪人はインフラマンの存在を知らなかった…一般人より情報収集力が劣る悪の組織である

・科学特捜隊の隊員全員が『カンフーの達人』であり肉弾戦が超強い。みんな普通の人間なのに怪人と殴り合い、インフラマンと一緒に悪の秘密基地へカチコミに行く!

などなど…
あと無断でウルトラマンのSEを使っていたり、スペシウム光線のポーズ(超人ビーム)、八つ裂き光輪(レーザーブレイド)、巨大化、科学特捜隊など…熱いウルトラマン要素が満載
勝つためには手段を選ばない恐るべきインフラマンや卑劣な悪の怪人共を日本の特撮は見習うべきである
歩葉戸路素

歩葉戸路素