鮭茶漬け

天使の入江の鮭茶漬けのレビュー・感想・評価

天使の入江(1963年製作の映画)
4.1
ジャック・ドゥミ監督長編第二作
友人の誘いからカジノに傾倒し始める青年は、ニースで出会ったジャンヌ・モロー演じるブロンドの女性に惹かれ始める

ジャンヌ・モローのファム・ファタールのオーラが凄まじかった。。一緒に居ると破滅してしまうことがどう見ても確実なんだけど、出会った男はついていっちゃうんだろうなあ。。
客観的に見れば愚かな決断をしてばかりの二人だけど、その瞬間瞬間の幸福を追い求めるような彼らの生き方は、いくつかの魅力的なショットとミシェル・ルグランの音楽によって肯定されているようであった。淡々と大勝ちすれば大負けするし、ギャンブルの勝ち負けと二人の恋愛の間の相関係数はほぼゼロといっても良く、ギャンブルがテーマながらもギャンブルシーンをあっさり描いているのもイカしていた。冒頭とラストのカメラの動き、好きでした。
鮭茶漬け

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