ルネ・クレール監督のトーキー第二作。
ルイとエミールは刑務所からの脱走を図るが見つかりそうになり、ルイだけ先に逃がす。
やがて出所したエミールは蓄音機会社の社長として成功しているルイと再会する。
「機械社会の中で個人が人間性を見いだし幸福を求める物語」
どっかで書いたなこれ。
刑務所の中で、自由を我等にと歌っていた二人、いざ外の世界に出てみると、ルイはスケジュールに追われ、エミールはベルトコンベアでの作業に追われ、やはり窮屈そうだ。むしろ刑務所の方がましか?
自由とはいったいなんだったのか。
明確には答えが出ないが束の間の自由を手に入れた人々の歌う、キスからはじめようの言葉にフランスらしさを感じる。