自由を我等にの作品情報・感想・評価

自由を我等に1931年製作の映画)

A NOUS LA LIBERTE

製作国:

上映時間:86分

ジャンル:

3.7

「自由を我等に」に投稿された感想・評価

nagashing

nagashingの感想・評価

3.5
『モダン・タイムス』の元ネタではないのかと指摘されている本作だが、あちらよりはるかにアナーキー。脱獄して起業した囚人の工場が監獄そっくりの環境になっちゃうところからしてキレッキレにアイロニカルで笑う。ラストの文明賛歌の突き抜けっぷりもヤバい。しかし、なんといっても獄中で同室だった男ふたりの、なんというか、こう、かなり「お察し」な関係が最高。女房しり目にずーっといちゃついている。(「自由を我等に」ってそういう意味だったのね……)。こいつはチャーリーにはマネできないぜ。
この映画にかぎったことではないが、ルネ・クレールのトーキー初期作はサイレント的な演出のほうがきわだっている。というか音がなくてもほとんど成立してしまう。なんかよくわからんのでとりあえず歌でも歌わせとくかって感じで、新しい技術を前にかなり手さぐりでつくっていたんじゃないかと思う。
LEONkei

LEONkeiの感想・評価

3.0
工場に吸い込まれるように労働者達はタイムカードを押し、流れるベルトコンベアに生気を無くしたように無言で作業に勤しむ。

チャップリンの『モダン・タイムス』と類似するシーンが多々ある、この『自由を我等に』。

チャップリンがパクったかどうかは知らないが、産業革命後の大量生産時代に翻弄される人々を描きたかった思いは同じだろう。

少なくてもルネ・クレールの影響をチャップリンが受けた事は確かだろう。

『モダン・タイムス』の名シーンの1つであるラストシーンは、あまりにも酷似しすぎ。

ただ映画としては『モダン・タイムス』の方がコメディ色を強く出し見やすく、結果的にはルネ・クレールもチャップリンを認めざるをえない状況になる。

そのまま持って来たような悪意をもったパクりは問題だが、優れたモノを敬意を評して再現することは良しとしたい。

そもそも人は必ず何らかの影響を受けて行きており、それが人間形成を作り上げ様々な発言や物作りにも反映する。

完全にゼロから作り上げたモノなど、この世には存在しない..★,
A

Aの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

À nous, à nous la liberté!と思わず口ずさんでしまう。
刑務所で友人だった2人がかたや1人は脱獄し社長になり、もう1人は刑期を終えて労働者になる。
2人の友情がいいなとおもった。
はじめは工場がどこか刑務所みたいに感じた。最後は機械化され、人々は自由になったのだろうか。今と昔、時代の違いもまた面白い。
Tyga

Tygaの感想・評価

4.0
歌って踊って楽しいトーキー黎明期の作品。

それ故かはわからないが、台詞ではない物の語り方がとにかく上手い。
お金に落ちる数滴の涙で、2人の友情のもどりを表現したところなんかポップでハッピーだ。

最後の終わり方は当時観た人たちや、作り手はどう考えていたのだろうか。
2017年の今となっては、シニカルな終わり方にしか見えないんだけれど。
もんた

もんたの感想・評価

3.8
皮肉と希望が混ざった未来予想図的なシーンが面白かった。ストーリも良きかな。
momo

momoの感想・評価

-

トーキーとサイレントのあいだみたいな映画
工場のシーンのジャック・タチ感

絵はスタイリッシュだけど話はほっこり
再会のあとのディナーの席で2人がいちゃついてるシーンがよかった
モダン・タイムスの100倍面白い。
社長室で握手するシーンの温かさは『巴里祭』に通じる。
トーキー初期の作品だが、随分センスに溢れ、とても優しくいい映画だなぁと思った。
ひでG

ひでGの感想・評価

4.2
拝啓、私の最も敬愛する映画人であるチャーリー様。

私が初めて【子供映画を除いて】映画館で観たのは貴公の「モダンタイムス」でした。

それ以来40年以上、映画を愛し、映画にときめき、今でもこうやってレビューを書くことを最高の喜びと思えるのはひとえにあなた様のおかげです。
心の底から感謝申し上げます。

さて、そのきっかけを与えてくれた普及の名作「モダンタイムス」ですが、
フランスのルネクレール監督作品「自由を我らに」をパクったという噂が昔からありますね。

最初に「自由を我らに」を拝見させて頂いた際には、あなた様への盲目的敬愛により、それは嘘だと!心の中で叫んでいたのですが、
今回、「自由を我らに」を再見して、確信致しました。

チャーリー様、パクリましたね!
ベルトコンベアの有名なシーンは、【モロ】でごさいます。

先にお話させて頂きますが、私はパクリは全く悪いと思いません。
「自由を我らに」の面白いシーンをさらに動きのあるチャーリー様らしい最高のエンタテイメントに昇華させられるのは、天才チャーリー様だけだからです。

テーマ性が似ているのは、天才同士だから当然。
ハリウッドとフランスの才能のケミストリーだと思います。


って、ちょっとおふざけ気味に書いたけど、この映画は、あの輝かしい名作「モダンタイムス」の原型であることは間違いありません。

非常によくできた味わいの深い「映画史に残る、こちらも輝かしい名作」です。

トーキーとサイレントのシンクロであり、

ドタバタ喜劇とドラマチックなストーリーのシンクロであり、

大昔の作品ながら、きちんと当時からみたら、「遥か遠い未来」だった2017年への警鐘にもなっています。


この点でも今作と「モダンタイムス」は、もはや対となっているとも言っていい関係だと思います。

事実、監督ルネクレールは、チャップリンパクリ疑惑に対して、

「チャップリンが私に影響を与えることも与えられることもある」と、天才らしく、奥行きの深い言葉を残しています。

今回、再見して、1番驚かされたのは、85年も前の映画なのに、未来をズバリ言い当ててるということ。

終盤、ベルトコンベアから人工的に製品を作る機械が発明され、人間が仕事をしなくてよくなるのです。
そう!AIなんですよね!
凄いと思いませんか?!

「モダンタイムス」のラストが、名曲「スマイル」が美しく奏でられ、「明日を信じて!」的に終わっているのと同じように、本作「自由を我らに」も、負けずの名曲に乗って、明るく終わる。

しかし、こっちはちょっとほろ苦かもある。
だって、お金じゃ買えないものもあるって皮肉にもなってるから。

お金or自由?を天秤にかけるような、冷静な視点もここにはある気がします。

まあ、小難しいことは考えずに、サイレントの楽しい喜劇を見るつもりで、ご覧になってくださいませ。
君子

君子の感想・評価

4.8
名作。

フランス語は全然分からないけど、主題歌を空で覚えて、自然と口ずさみたい。
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