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ウィリィ・ミリィのARのレビュー・感想・評価

ウィリィ・ミリィ(1986年製作の映画)
3.5
未DVD化作品。
女のコのミリィは「女のコだから」と扱われる日々に憤りを感じてる。
ある日、少年時代のセスグリーンが扮するマルコム(ガレージセールで仕入れをしてる古物商の様なことをしてる子ども)から“皆既月食の日に暗くて深い欲望が叶う”というインディアンの呪術パウダーを譲り受け、付属の説明書通りに儀式を行う。
するとその日の真夜中に股間からは違和感が…
 

序盤はフェミニスト色が強い映画かと困惑した。こういうセンシティブな問題を大衆娯楽の中に提示する場合、受取手の心構えがあるか、巧妙でなければ少々ツライ。
※本作は80s青春コメディ映画です。

しかし本作ではミリィの願いが叶い、男のコのウィリィになるとこから物語は動きだす。男同士の争いや暴力、友情に恋愛、両親との触れ合い。女の子の時には知り得なかった世界を経験して成長していく。
そう、つまり巧妙な方法かつフラットな視点で問題を提起してくるのだ。
※本作は80s青春コメディ映画です。

この類のティーンムービーには無駄な配役やシーンが多いけれど、本作にはそういった無駄もなく良く作り込まれた映画だった。チビのマルコムはジミニークリケットのようで、ミリィはピノキオのようではないか。子どもから大人まで肩の力を抜いて楽しめます。誇大解釈でもいいじゃない、100円で買ったし。
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