キネマ寸評

ナチス・ゾンビ/吸血機甲師団のキネマ寸評のレビュー・感想・評価

2.5
邦題は江戸木純氏。いい仕事してます。
元々の監督ヘスス・フランコが失踪、急遽抜擢されたジャン・ローランはやる気ゼロの超脱力ゾンビ映画。

冒頭、やはりのムード音楽が流れる中、1分もしないうちに裸登場。ポンポンッと脱いで水浴び。そして水中からゾンビ軍団が思いっきり泡吹き出しながら登場。
別の日、湖にまた女の子集団が水浴び。♪ランランランラン ランラランみたいな変なBGM。スーパーの食品売り場で流れるたぐい。全員すっぽんぽんで泳いでるとゾンビ襲撃。一人だけなんとか上半身裸のままで脱出し村の酒場にぜえぜえ言いながらテーブルにオッパイ丸出しでバッタリ。

かわりばんこに出てくるオッパイ、ゾンビ、オッパイ、ゾンビ、オッパイ、ゾンビ・・・・・。
普通の人は気絶してしまうので全部観終わるまで3日は掛かるだろう。

水中ゾンビは口から泡吹きまくり、呼吸ガマンしてるから顔が苦しそうで、耐えられなくなり水上に平泳ぎで物凄いスピードで脱出する。メイクは緑と赤の絵の具で塗っただけのお手軽品。もちろん首すじと指先は思いっきり血色の良い肌色。

ゾンビパパと少女の再会が話の軸だが泣ける。毎日二人でお散歩するのである。しかも仲間ゾンビにその現場を見られてゾンビ同士の喧嘩になる。スロー再生の喧嘩演技は難儀だっただろう。でも次の日は仲直りして、みんな一緒にまっ昼間っから村襲撃するドライさがいい。

耳につくテーマ曲、安易な企画そして親子愛。意外に泣ける愛のオッパイゾンビドラマ。
ユーロトラッシュの世界遺産。
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