カニゑモン

ワイルド・アット・ハートのカニゑモンのレビュー・感想・評価

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)
3.4
DUNE以来に鑑賞したデヴィッドリンチ作品。

観客を置き去りにしない程度の過剰演出で、"愛すべきイカれ野郎たち"といったところ。散々振り回されて殺される唯一の凡人ハリーディーンスタントンより、ダイアンラッドの狂人具合より、ウィレムデフォーの汚い口の中より、ケイジの飛ばされそうな薄い髪と芝生並の胸毛が一番気になってしまった。

初めてのリンチ作品がDUNEで、冒頭から訳が分からず途中観るのを諦めた。故にまだ彼のセンスが掴めていない。後々調べたら、大人の事情で思うように撮れなかったうえに相当コケた作品だったようで、次はイレイザーヘッドあたりを観てリンチをもっと知っていきたいと思う。

これがカンヌって何処か不思議な感覚。