秋のコーラ

少年と犬の秋のコーラのレビュー・感想・評価

少年と犬(1975年製作の映画)
4.2
前半部は少し退屈なものの、これはとても良い

マッチョイズム全開の男が、秩序が保たれている(ように見える)理想郷に踏み込んでいく、、というプロットは『未来惑星ザルドス』と同じ
だが、その決着の付け方は当に対になる作品


作品の設定はとても良く練り込まれているが、恐らくは低予算の影響で、『未来惑星ザルドス』と比べて前半はルックが単調なのが残念。(ただ、核戦争後の荒廃した土地で青年と犬がポツンと放浪する様は『マッドマックス2』にもろ影響を与えている。し、冒頭のシーンは『北斗の拳』OPそのまま)
ところが、主人公ヴィックが地下世界に潜入する後半になると、一気に作品の雰囲気が変わるのがとても良い。理想郷に見えて、その実、暗黒世界、という描写も『未来惑星ザルドス』と重なるが、その見せ方は両者共に違って面白い

そして、そこからのあっけらかんとしたラストは一生忘れないだろう
秋のコーラ

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